このギャップにはかなりの衝撃を受ける。最後に辿り着くキューライス館は、彼の作品とともに、経歴や生態に触れることができる貴重な空間になっている。

 作品展では、 「ネコノヒー」「スキウサギ」「悲熊」「シカしかいない」「絶滅寸前の動物ハッチンパモス」など、人気作品の中から選りすぐりのキャラクターたちの魅力を、各館ごとに分けて紹介していて、彼のファンにとっては堪らない内容だ。

 逆に事前知識がほとんどなく巡ってみた筆者は、所々でクスッと笑うことはできたが、周りで大ウケしている人たちのようにはならず、複雑な心境だった。それでもキューライス氏の日常を切り取って作品に昇華させるセンスや、言葉の選び方や表現方法などのユニークな視点には感心する場面が多々あった。

 より深く理解しようと思って、会場内を何度も最初から最後まで行ったり来たりして巡って回ったのだが、この作品展を自分の中で納得のいく形で落とし込むことができず、過去一番に難しい展示物の鑑賞だったかもしれない。

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