前作までの光学連続ズームを廃止し、70mm固定焦点レンズという大胆な決断を下したソニーの最新フラッグシップ「Xperia 1 VIII」が登場した。ズーム倍率の競争から降り、純粋な「画質至上主義」へと舵を切ったこの端末は、望遠カメラに1/1.56インチの超大型センサーを搭載している。

日常のスナップをどこまで高画質に残せる端末に仕上がっているのか、実際に街をブラブラと撮り歩いてみた。端末の詳細情報やスペックは、本誌別記事を参照いただきたい。
すっきりとしながらも、レンズの存在感が際立つカメラ部。今までの印象を拭い去り、新生Xperiaを感じさせる意匠になっている。やや下部に位置するそれは、横位置で端末を構えたときに指が写り込みにくくなっている。もちろんシャッターボタンも健在だ。テクスチャーも独特でいい感じ。

最大のトピックはやはり、ズームを廃止して搭載された70mmの望遠レンズだろう。カメラスペックはこんな感じ。3眼すべてが48MPとなり、スキのない構成になった。
メイン(広角)望遠超広角センサー48MP Exmor T for mobileセンサー(1/1.35インチ)48MP Exmor RS for mobileセンサー(1/1.56インチ)48MP Exmor RS for mobileセンサー(1/1.56インチ)絞り値f/1.9f/2.8f/2.0画角24mm70mm(光学2.9倍)
センサークロップを利用した高倍率ズーム(約140mm)
テレマクロ対応(最短撮影距離15cm)16mm撮影画面
SNSで話題になった「AIカメラアシスタント」はこのように画面上に表示される
「AIカメラアシスタント」は、構えるだけで仕上がり候補を4つサジェストしてくれるが、これから撮るぞ! というときに「迷い」を生じさせる印象を受けた。撮影後に複数の撮影結果から選ぶ方がビギナーにはいいかもしれない。
「クリエイティブルック」の方が各種設定をコントロールしやすく使いやすい印象を受けた
「プロ写真」モードは簡潔で機能が分かりやすく整理されている「Xperia 1 VIII」各カメラの描写はいかに?
ワイド端の16mmから、クロップズームを使った140mm相当までの写りを見てみよう。デジタルズームのテレ端域はさすがに解像感の低下が見られるが、それ以外は解像感も良く、非常に立体感のある良好な描写を見せてくれた。
「Xperia 1 VIII」まとめ
「Xperia 1 VIII」は、なんと言ってもその描写力が目を引く。撮影していて何度も息をのむ瞬間があったほどだ。
ズームの倍率を追うのではなく、日常のシーンをどれだけ美しく切り取れるかに注力したソニーの決断は正解だろう。外観だけでなく写りも良好で、シャッターを切るだけでほとんどのシーンを失敗なく、かつ雰囲気たっぷりに撮影できる。なお、話題のAIはテストで使っただけで、それ以降は全く使わなかった。
