(CNN) カナダで大規模な山火事が発生している。煙は国境を越えて米国に流れ込み始め、中西部と北東部の1億人以上が危険な大気汚染にさらされている。
15日には煙が北東部の景観を覆い、大気の質が急激に悪化した。ニューヨークやボストンでは、山火事の煙に含まれる微粒子の濃度上昇により、大気が健康に有害な状態にあるとして大気質警報が出された。中西部のシカゴやデトロイトなどでは、最悪レベルの煙が到達する前に警報が発表された。

NYのエッジ展望台から見た景観。煙に覆われている=15日/Eduardo Munoz/Reuters
カナダでは今夏、約3500件の火災が発生し、1万9000平方キロ超が焼失している。ここ数週間でもオンタリオ州で十数件の火災が発生しており、空を覆う煙が南へ漂い始めている。
今年のカナダの山火事は2023年の激しさからはほど遠いが、オンタリオ州の火災と米国中部を覆うヒートドームが組み合わさることで、数百万人に煙による被害をもたらす。

ボストンのシーポート地区では空が黄色みを帯びている=14日/John Tlumacki/The Boston Globe/Getty Images
14日時点の煙は主に大気の上層にとどまっていたが、15日には気象パターンの変化により地表付近まで下降している。
その結果、ペンシルベニア州北東部、ニューヨーク州、ニューイングランドの一部、さらに北中西部で大気の質が悪化した。煙が居座り、北方から新たな煙が流れ込むため、17日にかけて悪化が続く見込みだ。

NYのブルックリン・ピアからみた自由の女神。山火事の煙でかすみがかっている=15日/Spencer Platt/Getty Images
山火事の煙には、PM2.5と呼ばれる危険で微小な汚染物質が含まれており、吸いこむと肺の奥深くまで到達したり血流に入り込んだりする可能性がある。気管支炎などの呼吸器疾患を引き起こしたり、糖尿病や心臓病などの疾患を悪化させる炎症を引き起こしたりする場合もある。
ミシガン州、ミネソタ州、ウィスコンシン州の大部分でも、今後数日間にかけて煙による大気質警報が発出されている。
