
第2回グローバル・ネイチャーポジティブ・サミット2026が日本・熊本で開催されることを歓迎します。熊本は、豊かな水資源や多様な生態系、阿蘇くじゅう国立公園を有し、自然と共生する地域の象徴ともいえる場所です。この地で活発な議論がなされることは自然の価値とその未来を考える上で大変意義深いものであります。
世界では、人間活動の影響により、かつてない規模で多量の種が絶滅の危機に瀕しています。こうした生物多様性の損失を止め、回復させることは、自然から得られる恵み、我々の社会や暮らしの基盤、そして、人間の福利を維持するためにも欠かせません。
国際社会は2030年までに自然損失を止め、回復へと転じる「ネイチャーポジティブ」の実現を共通の目標としています。多くの経済活動は自然資本に依存しており、ネイチャーポジティブへの企業の意識も高まっています。日本は、TNFDアダプター数が世界最多となっています。環境省としても、「ネイチャーポジティブ経済移行戦略」を策定し、企業の取組を支援するとともに、地域の生態系の保全にも取り組んでいます。
2010年、日本は生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)をホストし、名古屋議定書や愛知目標の採択に貢献しました。
今回は、COP10以来16年ぶりに、生物多様性に関する国際会議が日本で開催されることになり、大変感慨深く思います。COP10と同様に、この会議を契機に、ネイチャーポジティブに向けた国際的取組が加速することを期待しています。
