
朝乃山の富山への愛が詰まった反物 ブリが波の上に跳びはね、立山連峰が見守る
大相撲には、幕内力士や相撲部屋が反物を作り、お中元代わりに贈り合うという文化があります。
反物の物語の2回目は、朝乃山(32=高砂)です。富山県出身の朝乃山は毎年、故郷にちなんだ反物を作ってきました。今年の作品は「ブリ」がモチーフです。
記事の後半では、朝乃山の近況も記しました。
大相撲2026.07.09 09:00

今年はブリ
今年もまた朝乃山らしい反物が出来上がった。毎年、故郷の富山に関連するデザインにこだわってきた。
今年は、ブリが元気に跳びはねている。波の向こう側には、立山連峰が見える。

朝乃山は「初めて反物を作った時もブリを入れたんですよ。今年は、デザイナーと一緒に考えて、もう1回、ブリに戻そうかと思って。富山湾をイメージして、波の上にブリがいる感じにしました」と説明した。
富山のブリは、うまい。寒ブリは「富山湾の冬の王者」と呼ばれて知名度も高く、脂のノリがいい。氷見漁港に揚がるブリは「ひみ寒ぶり」としてブランド化されている。
朝乃山はこれまでも、富山にまつわるデザインにこだわってきた。2025年までは、チューリップをモチーフにし、色を変えながら作ってきた。

富山への愛
なぜ富山にこだわるのか。朝乃山の答えはシンプルだ。
「反物を作るんだったら富山を。富山好きなんで、富山を入れたいなと」
5月の夏場所中に配ったところ、名古屋場所前の力士会では近畿大学の後輩、錦富士が浴衣に仕立てて着てくれたことがうれしかったという。
反物を製作するのは、幕内力士のステイタスでもあるが、お金がかかる。それでも朝乃山は、富山への思いを込めて、ほかの力士たちや後援者に贈り続ける。
朝乃山はやや照れながら「自分への投資です」と言いつつ、応援してくれる人たちが喜んでくれることも励みになっているという。

デザイナーの思い
デザインを担当したデザイナーの畑中誉さんにも、反物について聞いた。多くの人の手に渡ることも考え、コンセプトがしっかりしている。
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1996年入社。特別編集委員室所属。これまでオリンピック、サッカー、大相撲などの取材を担当してきました。X(旧ツイッター)のアカウント@ichiro_SUMOで大相撲情報を発信中。著書に「稽古場物語」「関取になれなかった男たち」(いずれもベースボール・マガジン社)があります。
