6月12日から13日の2日間、「JA わかやま みくまの地域本部」が主催するイベント「JAまつり」が、ブルービーチ那智横の広場を会場に開催された。13日に実施された一般客向けのイベントには、ものまねタレントのJPさんと元AKB48でタレントの山本瑠香さんが来場。
JA共済アンバサダーとして、会場の各ブースを巡って地元の農産物の魅力などを紹介した2人は、地域の安全や防災について学ぶトークショーにも登壇し、イベントを盛り上げた。
■県域農協「JAわかやま みくまの地域本部」初の「JAまつり」開催
2025年4月1日に和歌山県内の全8農協(わかやま、ながみね、紀の里、紀北川上、ありだ、紀州、紀南、みくまの)が合併し、全国で7例目となる県域農業協同組合として「和歌山県農業協同組合」(通称JAわかやま)が発足した。
経営基盤の確立などを図る合併によって、「JAわかやま」は全国有数の規模のJAとなり、旧JA単位の8つのエリアに地域本部が設置される体制となった。
「JA わかやま みくまの地域本部」の主催で開催された「JAまつり」は、そんな「JAわかやま みくまの地域本部」の各支店・各部を挙げた初の大規模イベント。農機具・農作業用品展示も行われたほか、11台のキッチンカーなども出店し、会場の特設ステージではJA女性会によるスコップ三味線などの各種プログラムが実施された。
本イベントにはダウンタウン・松本人志さんのものまねでお馴染みのJPさんと、元AKB48で串本町(和歌山県)出身の山本瑠香さんが、スペシャルゲストとして来場。
「JA わかやま みくまの地域本部」本部長の向井和央氏からJA共済アンバサダーに任命され、襷を手渡された後、会場の各ブースを巡りながら地域の特産品の魅力などを紹介した。
フルーツトマトやズッキーニ、白きゅうりといった今朝獲れの新鮮な地元野菜を販売していた農産物加工友の会のブースを訪ねた2人は、そのお得感溢れる価格に感嘆。
また、女性会のブースでJPさんは地元産のニンニクの風味を効かせたグリルチキン&スペアリブを頬張り、「んま!口に入れた瞬間、ニンニクがガツンときますね。食べ応えもあるし、ちゃんと味が中までシミシミです」と食レポした。
その後もみさき支店に隣接するAコープランティス店で販売されているこだわりのやきとりや、「ジョイコラ農園」というコミュニティ農園を運営する西向支店のフライドポテトを、代わる代わる堪能した2人。
地元の子どもたちが参加する西向支店の「ジョイコラ農園」では、農業体験から加工・販売までを行う取り組みを実施しており、今回提供されたフライドポテトには、そこで収穫されたジャガイモが使われているという。
こうした説明を受けて農業高校出身というJPさんは、「都会にいると、出来上がったものしか食べないですけど、お子さんたちが農業の大変さや楽しさを実感できることは本当に良いことですよね」と、語っていた。
■消防・警察・自衛隊と地域の安全・防災について学ぶ
その後、JA共済アンバサダーの2人は再びステージに登壇。本イベントにブースを出展していた地元の消防・警察・自衛隊の隊員・職員とのトークショーに出演した。
煙体験ハウスなどのブースを出展した消防署の消防士は、令和7年6月現在の住宅用火災警報器の設置率を紹介。那智勝浦町で64%、和歌山県全体で78%とのことで、全国平均値の約85%と比べても低い水準となっていると解説した。
また、これからの季節に増えてくる熱中症は室内で過ごしているときでも注意が必要とのことで、エアコンや扇風機を使って室温28度以下に保つこと、意識的に水分・塩分を補給することの大切さが語られた。
山本さんも「紀南の地域は基本的に風が涼しくて、海が近くにあって家の中にいても海風が気持ち良く感じられるのでクーラーを使わない方もけっこういらっしゃるのかなと。それが熱中症の原因にならないように注意したいですね」と、コメント。ためらわず適切に冷房を使用する大切さを語っていた。
続いて、新宮警察署とのセッションでは2026年4月より導入された自転車の青切符(交通反則通告制度)が話題に。酒酔い・酒気帯び運転や妨害運転といった重大な事故に直結しやすい危険運転についても啓発された。自転車事故で大切な安全対策がヘルメットの着用だが、その着用率は和歌山県で15%ほど、全国平均でも約2割に留まるという。
最後に自衛隊とのトークでは災害時の自助や共助についての考えを深めた。自助では水・非常食、懐中電灯やスマホのモバイルバッテリー、簡易トイレなどの平時からの準備が大切とのことで、山本さんからは防災バッグの保管場所についての質問。
いざという時にすぐ取り出せなくなる恐れもある押し入れやクローゼットではなく、玄関に保管場所を確保することが最適だという。
■「地域とのつながりを深めたい」
川島明(麒麟)や松本人志(ダウンタウン)のものまねを出し惜しみなく披露し、会場を盛り上げていたJPさん。トークショーでも消防点検などでお馴染みの火災警報器の音やヘリコプターのプロペラ音などの声帯模写も次々と披露して、会場の笑いと拍手を誘っていた。
「これまでも各支店が、地域の祭りにJAブースを出店するといったかたちで参加してきましたが、今回の「JAまつり」はみくまの地域本部内の各支店・各事業所が集まる大規模な初のイベントとなりました」とは、JAわかやま みくまの地域本部長の向井氏(以下同)。本イベント開催の目的を次のように語った。
「地域密着のお祭りを通じて、JAと地域とのつながりを深めていくこと、JA職員が元気に働く姿を見てもらい、JAのことをより知ってもらうことが一番の狙い。野外イベントということで天気の心配もありましたし、初開催ということで会場の選定など諸々の段取りの面ではいろいろと苦労しました」
和歌山県といえば“果樹王国”として、梅・ミカン・桃・柿など有名だが、みくまの地域では小規模ながら稲作も盛んだという。
家族連れなど会場では幅広い年代の姿が目立っていたが、「これだけ大勢の方にご来場いただけたことに驚きました。過疎化・高齢化が進んでいる地域ですが、若い方々にも多く足を運んでもらえて嬉しいです」と、感想を述べた。
「JA共済アンバサダーのお二人には、本当に今回のイベントを盛り上げていただきましたし、そのおかげでこれだけ多くの方々にご来場いただけたのかなと。これからもJAの事業や取り組みを地域の方々、より幅広い年代の地域の方々に知っていただくため、JA共済アンバサダーさんのご招待も含めて、『JAまつり』の取り組みを来年以降も継続していきたいと思います」
初開催でありながら大盛況となった「JAまつり」。地域の初夏の風物詩として根付いていくかもしれない。
伊藤綾 いとうりょう
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