ラグジュアリードームで目が覚めた途端、目に飛び込んだ富士山。まさにビューティフル!
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 7月1日に山開きされ、本格的なシーズンを迎えた富士山(標高3776メートル)を見たくて、山梨県は富士河口湖町に出かけた。湖や宿を取ったグランピング施設などから見る姿はもちろん、初めて入った麓の樹海の新緑は、感動ものの美しさ。噴火で生まれた氷穴の中は酷暑の夏にピッタリの涼しさで、世界遺産の霊峰のパワーにあらためて魅了された。

 「ウワー!キレーイ!!」。午前6時、目が覚めて部屋のカーテンを開けた途端、思わず叫んでしまった。目の前には、雲一つなく陽光を浴びて輝くようにそびえる雄大な富士山。夜来の雨も上がり、ひときわ美しく凜とした姿は、まるで一幅の絵画のよう。唯一無二の景観にしばし見取れた。

 富士五湖の一つ、河口湖そばの高台に位置するグランピング施設「TOCORO.Mt.Fuji CAMP&GLAMPING」のラグジュアリードーム。その窓から見える見事な眺望に、心がはやる。朝食を早急に終え午前7時半、アクティビティの樹海ツアーに宿の車で出発した。

 同じ富士五湖の一つ、西湖を見ながら走ること約30分。到着したのは富士山の北西、標高約900メートルに広がる約3000ヘクタール(JR山手線内側の約半分)の青木ケ原樹海。西暦864年の貞観(じょうかん)噴火によってできた原生林で、どうしても「怖い」「暗い」などのイメージがつきまとうが、そんなネガティブさはすぐに吹き飛んだ。

 「竜宮洞穴」と書かれた案内看板と、並ぶように建つ「せの海神社」と書かれた扁額が掲げられた鳥居が入り口。ネイチャーガイドの佐藤忍さんの案内で足を踏み入れると、背の高いツガやヒノキなどの常緑針葉樹、苔、シダなどが生い茂り、もうそこは別世界。まぶしいほどの太陽は顔を隠したが、新緑が木漏れ日に映えて輝き、神秘的な雰囲気を醸し出している。

 「溶岩が流れて森になったのが樹海。樹木は固まった溶岩の上に生えていて、変わった形をしているのが多い」と佐藤さん。確かに溶岩の上に立つ木や溶岩を抱くように立つ木、深く根差せず倒れた木など、木の形はさまざま。また、溶岩流の表面が空気に触れて固まり、内部だけが流れ抜けて空洞になることでできた小さな洞穴が、各所で口を開けている。

 その一つが看板にあった竜宮洞穴。約30分歩いて着いたが、総延長約60メートルもの巨大な、国指定天然記念物の洞穴だ。少し降りたところに鎮座する小さな社が、鳥居の扁額に記されたせの海神社。御祭神は水の神・豊玉姫命で、開運招福や雨乞いの御利益があるというパワースポットだ。あの大谷翔平選手もメジャーリーグに行く前、参拝に来たという話もあるほどで、社の前にしゃがむと、洞穴の奥から風に乗って神の声が聞こえてきそう。往復約1時間のツアーも、疲れは感じなかった。

 ▽行かれる方へ 電車は富士急行線河口湖駅からタクシーで約15分。新宿駅から同駅までの高速バスも。予約で同駅からの送迎あり。樹海ツアー参加費は1万円。アクティビティは他に薪割り体験、電動自転車レンタル、電動キックボードなどいろいろ。問い合わせはTOCORO=(電)0555(28)7305。
  

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