NECは7月3日、Lightstorm、Microsoft、Singtel、Tata Communicationsで構成される企業コンソーシアムと、インド、マレーシア、シンガポールを結ぶ光海底ケーブルシステム「I-2SEA(India-Southeast Asia)」の供給契約を締結したと発表した。総延長約3600kmに及ぶ国際海底ケーブルシステムを構築し、AIやクラウドサービス向けの通信基盤を強化する。

セレモニーの様子
I-2SEAは、インド東海岸と東南アジアの主要デジタルハブを直接結ぶ新たな海底通信ルート。2029年の運用開始を予定している。接続先には、AI開発やクラウドサービス向けデータセンターの集積地として急成長するインドのハイデラバードとチェンナイ、東南アジア有数のデータセンター集積地へと発展しているマレーシアのクアラルンプール、そしてアジア太平洋地域のクラウドおよびAIハブとして位置付けられるシンガポールが含まれる。
生成AIの急速な普及に伴い、AI学習や推論処理を支えるGPUクラスターやハイパースケーラー向けデータセンターの需要が世界的に拡大している。特にインドでは、AI関連のインフラ投資が活発化しており、東南アジアとの間で大容量かつ低遅延な通信網への需要が高まっている。I-2SEAはこうした市場ニーズを背景に計画されたプロジェクトとなる。 これが稼働すれば、通信容量の拡大だけでなく、障害発生時の迂回(うかい)経路確保によるネットワークの強靭(きょうじん)化にもつながる。
AI時代の到来により、データセンター間でやり取りされるデータ量は爆発的に増加しており、演算リソースやクラウド基盤を国境を越えて効率的に接続することが重要な経営課題となっている。特にインドは世界有数の成長市場であり、東南アジアと一体となったデジタル経済圏の形成が進む中、I-2SEAはその基盤を支える戦略的インフラに位置付けられる。
