サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3か国大会の1次リーグで日本代表は21日にチュニジアと、26日にはスウェーデンと対戦する。追加招集された町野修斗選手(ボルシアMG)の地元三重県伊賀市では、町野選手が子供の頃に所属していたクラブの後輩や指導者が初出場を願い、声援を送っている。(山本哲生、中山亨一)
中学時代の町野選手を指導した薮中さん(12日、三重県伊賀市で)
町野選手
町野選手は中学生の頃、伊賀市の「FCアヴェニーダソル」でプレーしていた。メンバーの小中学生約100人は12日、けがで代表を離脱した遠藤航主将に代わって急きょ招集された町野選手にエールを送ろうと、練習場所のどんぐりパークこどもスタジアムに集まった。
副キャプテンで市立柘植中3年の男子生徒(14)が「町野選手、ワールドカップ頑張ってください」とかけ声を出すと、整列した全員が忍者ポーズで「エイエイオー」と叫んだ。その様子を収めた動画を町野選手にLINEで送ったという。男子生徒は「僕らが憧れる格好いいプレーをみせて」と期待する。
その場には、中学生だった町野選手を指導した薮中一真さん(39)の姿もあった。当時の姿を「両足で球を蹴れ、強いシュートを放っていた」と振り返る。
中学時代から明るい性格でチームの盛り上げ役も担っていた。「努力を積み上げていけば、W杯の舞台に立て、夢が現実になることを子供たちに伝えたい」と目を輝かせた。
「出場してほしい」町野選手の父・理さん
FC中瀬で小学生を指導する理さん(17日、三重県伊賀市で)
町野選手が小学生の頃に指導を受けたのは父の理さん(64)だった。
「止まるな。ボール動かせ」。17日、理さんの声が市立中瀬小グラウンドに響いた。小学生の頃に所属したFC中瀬の練習が行われ、1対1でボールを取り合い、ゴールを狙っていた。
FC中瀬は昔も今も理さんが1人で指導にあたる。日本サッカー協会に登録しない任意団体で公式試合は出場できないが、町野選手への憧れもあり、女子も含む約30人が所属している。
理さんが実戦に近い練習を重視するのは判断の早さを身につけてほしいから。「ボールに触れる前に次のことを考えて。受けてからでは遅い」と呼びかける。
チュニジア戦の21日午後、理さんは自らが出場するシニアチームの試合と重なり、息子の試合は観戦できない。「追加招集なのでコンディションは気になるが、出場してほしい。市民も楽しみにしている」と語った。
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