株式会社地域創生Coデザイン研究所は、佐賀県をフィールドに、次世代イノベーター育成プログラム「SAGA IGNITE(サガ・イグナイト)」を開始しています。
 本プログラムは、佐賀県の地域課題をテーマに、ITを活用したプロダクト開発に取り組み、社会実装までをめざす実践型の人材育成プログラムです。
 また、本取り組みは、経済産業省「AKATSUKIプロジェクト」の枠組みのもと実施するものであり、地域におけるトップIT・起業家人材の育成プログラムの展開を支援する制度の一つとして位置づけられています。

背景:地域課題と人材の関係

 佐賀県では、有明海の地理的特性に起因する産業構造のもと、一次産業や中小企業を中心とした地域経済が形成されています。
 一方で、ICT人材の活躍機会の不足や若手人材の域外流出、中小企業のDX推進の遅れ、技術継承、地域福祉の担い手不足など、複合的な地域課題が存在しています。
 こうした中で、私たちは、若手人材が地域と関わりながら実践的に取り組む機会をつくることが、人材育成と地域課題解決の双方にとって重要であると考えています。

取り組みの考え方:「未踏」からの示唆

 本取り組みの背景には、経済産業省・独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が2000年度から推進してきた「未踏事業」の考え方があります。
 未踏事業は、ITを駆使してイノベーションを創出することのできる独創的なアイデアと技術を有するとともに、これらを活用する優れた能力を持つ、突出した人材を発掘・育成することを目的とした事業です。
 本プログラムは、未踏事業の“地方版”で、地域における次世代のイノベーター人材を育てる仕組みであるAKATSUKIプロジェクトの佐賀エリア版として、推進する取り組みです。

SAGA IGNITEの概要

 本プログラムは、佐賀県内に在住・在学・在勤、または佐賀にゆかりのある主に次世代を担う若年層(15歳~39歳)を対象に、地域課題をテーマとしたITプロダクト開発に取り組むプログラムです。
 参加者は、個人またはチームでプロジェクトに取り組み、PMの伴走支援を受けながら、約5〜6カ月にわたり開発から成果発表まで進めます。

 テーマとしては、以下のような地域課題を想定しています。

人口・人材の流出構造一次産業における技術継承中小企業のDX推進地域福祉・ケアの担い手不足文化資産の発信力向上

 単なるアイデア創出にとどまらず、プロトタイプ開発を通じて、実証や事業化を見据えた段階まで到達することを重視しています。

プログラムの特長

① PMによる伴走支援
  大学教員や実務経験者等がPMとして参画し、参加者の取り組みに対して継続的な支援を行います。

② 開発を通じた実践型の人材育成
  アイデア創出にとどまらず、プロトタイプ/プロダクト開発から成果発表までを実施します。

③ 継続的なつながりの形成
  プログラム終了後も、参加者同士や関係者とのつながりを活かし、継続的な取り組みへ発展することをめざします。

地域との連携

 本プログラムは、地域創生Coデザイン研究所が事業主体となり、以下の機関等と連携して実施しています。

国立大学法人 佐賀大学学校法人 永原学園 西九州大学特定非営利活動法人 鳳雛塾SDCソリューションズ株式会社NTT西日本株式会社 佐賀支店

教育機関や企業、支援団体と連携しながら、地域に根ざした形で人材育成に取り組んでいます。

今後の展開

 本取り組みを進める中で、私たちは、人材育成と地域課題解決をそれぞれ個別に捉えるのではなく、相互に関係するものとして設計していくことの重要性を感じています。
 若手人材が地域課題に関わる機会をどのように創出するかという点は、地域における人材育成施策の一つの方向性として、今後も検討の余地があるテーマだと考えています。
 本取り組みは、地域課題解決と人材育成を一体的に推進するモデルとして、他地域への展開可能性についても検討していきます。

参考:参加者募集について

 なお、本プログラムでは、2026年6月1日より若手人材の募集を開始しています。
 詳細は以下特設ページをご参照ください。 
 https://saga-ignite.studio.site

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