日本を代表する漆芸「輪島塗」。
それは、木地から加飾まで三十近くに及ぶ制作工程を、幾人もの職人、作家が卓越した技を繋いで作り上げられる芸術です。輪島塗が漆芸分野で重要無形文化財に指定されたのも、幾重にも積み重ねられた高度な技ゆえと言えるでしょう。こうしたことを可能としているのは、それぞれの工程に携わる千人近くの職人や作家が輪島の地において産地という集団、まとまりを形成しているからにほかなりません。
令和6年元旦に発生した大震災とその秋の豪雨は輪島塗に深刻な打撃を与えました。作業場を失い、道具を失い、そして、人が失われました。
あれから2年半。今、輪島では、これまでにない新たなかたちでの輪島塗再興の胎動が始まりつつあります。
本展においては、堅牢優美な輪島塗の制作工程に光をあて、高度な技を繋いで作り上げられる、その「技のバトンリレー」について紹介するとともに、そうした技を絶やすことなく後世にも繋いでほしいとの思いから、最終章には、これからを担う中堅や若手の作品を展示し、未来への「技のバトンリレー」の応援メッセージとするものです。
[関連イベント]
1. ギャラリートーク
日時: 6月28日(日)・7月5・12・19・26日(日)13:30~(30分程度)
会場: 企画展示室
※要観覧料、申込不要
2. トークショー
日時: 6月27日(土)・8月1日(土)13:30~15:00
会場: 当館ホール
※無料
3. 土曜講座「スライドトーク」
日時: 7月11日(土)13:30~15:00
会場: 当館講義室
※無料、申込不要
