「森の芸術祭 晴れの国・岡山」実行委員会(会長:伊原木隆太[岡山県知事])は、第2回目の開催となる国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」2027を2027年9月18日(土)から11月23日(火・祝) の67日間、岡山県北部を舞台に開催いたします。

 本リリースでは、芸術祭のコンセプトをはじめ、第1弾参加アーティストや会場情報などをお知らせいたします。

 第2回目となる今回は、「プロトピア―前に進む森―」をコンセプトに掲げ、アーティストだけでなく、多様な分野の専門家と協働しながら展開してまいります。また、その取り組みの一つとして「食」をテーマに据え、岡山県北部ならではの豊かな地域資源の魅力を発信します。

「森の芸術祭 晴れの国・岡山」2027開催概要

名称|「森の芸術祭 晴れの国・岡山」2027

    Forest Festival of the Arts Okayama: Clear-skies Country 2027

コンセプト|プロトピア―前に進む森―

会期|2027年9月18日(土)―同11月23日(火・祝)(67日間)

開催エリア|12市町村(津山市、高梁市、新見市、真庭市、美作市、新庄村、鏡野町、勝央町、奈義町、西粟倉村、久米南町、美咲町)

アート作品設置市町村|津山市、高梁市、新見市、真庭市、鏡野町、勝央町、奈義町

アートディレクター|長谷川祐子(キュレーター/美術史家)

主催|「森の芸術祭 晴れの国・岡山」実行委員会(会長:伊原木隆太[岡山県知事])

企画協力|西日本旅客鉄道株式会社

WEBサイト|https://forestartfest-okayama.jp/

プロトピア̶前に進む森̶

 森に耳を澄ませ、その感性とチューニングすることで身のまわりの自然や文化を再発見しようとした初回の芸術祭の考えを一歩進め、今回は「前に進む森」という新しい視点を掲げます。それは、今日よりほんの少し良くなっていく明日へ向かって、ゆっくりと変化し続ける森の姿です。このイメージの背景には、ケヴィン・ケリー(※)の提唱する「プロトピア」という考えがあります。それは、理想郷(ユートピア)でも悲観的な未来(ディストピア)でもなく、日々の小さな改善の積み重ねによって、現実の中でよりよい社会を育てていこうとする視点です。

 本芸術祭では、このプロトピアの思想と、社会的共通資本の考え方を重ね合わせます。それは、芸術祭を起点として、テクノロジー、農業、福祉、教育など、さまざまな分野の人々が出会い、協働する場をひらきます。そして、自然やインフラ、制度といった、私たちが共有する大切な基盤を守りながら、次の世代へとつないでゆきます。

 「森の芸術祭 晴れの国・岡山」2027は、岡山県北部を舞台に、地域に眠る資源や文化をあらためて見つめ直し、小さな実践を積み重ねていきます。それは作品をつくることにとどまらず、人と自然、文化と暮らしの関係をゆるやかに編み直していく試みでもあります。こうしたプロセスを通じて、訪れる人にも、そこに暮らす人にも、新しい視点や誇りが生まれ、地域の内側から未来へ向かう力が育まれていくことを願っ ています。

「森の芸術祭 晴れの国・岡山」2027

アートディレクター 長谷川 祐子

※アメリカの編集者・思想家・テクノロジー評論家。テクノロジーと社会、未来予測に関する著作で知られ、雑誌『WIRED』の創刊編集長の一人。人工知能やインターネット、分散型社会について早くから論じてきた人物として、世界的な影響力を持つ。

アートディレクター 長谷川祐子 Yuko Hasegawa

前回に引き続き参加する4名のアーティストに加え、日本で初めて作品展示を行うジュリアナ・ドス・サントス、イザベル・シカット(TOQA)など、多様なアーティストが世界中から岡山県北部に集まり、アート作品を展開します。

◾ 初参加のアーティスト

ジュリアナ・ドス・サントス[1987年生、ブラジル]

Photo: Nti Uirá Courtesy of the artist.Installation view of Temporã at Pinacoteca do Estado de São Paulo,  Brazil. Photo: Erika Mayumi   Courtesy of the artist and Galeria Luisa Strina.

イザベル・シカット(TOQA) [1993年生、フィリピン]

Installation view of Iike the sun, i love the sky (เสน่หานิรันดร์), 2025, Morning Market Room  Courtesy of the artist

Sputniko! [日本]

《幸せの四葉のクローバーを探すドローン》2023年

ルイス・ゼルビーニ [1959年生、ブラジル]

Photo: Eduardo OrtegaOs Comedores de Terra [The Earth Eaters]   Photo: Sebastiano Di Persano

◾ 前回に引き続き参加のアーティスト

前回参加のアーティストから4名の継続参加が決定。「プロトピア」のコンセプトのもと、新たな作品を展開予定です。

レアンドロ・エルリッヒ [1973年生、アルゼンチン]

Photo: Ignacio Coló《まっさかさまの自然》森の芸術祭 岡山、2024年   撮影:顧 剣亨

蜷川実花 with EiM [日本]

蜷川実花 with EiM《深淵に宿る、彼岸の夢》 森の芸術祭 岡山、2024年 撮影:蜷川実花

森山未來 [1984年生、日本]

©Takeshi Miyamoto《さんぶたろう祭り》森の芸術祭 岡山、2024年   撮影:井上嘉和

リクリット・ティラヴァニ [1961年生、タイ]

Photo: Pauline Assathinay《無題 2024 (水を求めて森を探す)》 森の芸術祭 岡山2024年 撮影:顧 剣亨

7市町(津山市、高梁市、新見市、真庭市、鏡野町、勝央町、奈義町)にアート作品を設置します。初めて会場となる新見美術館(新見市)や、みずの郷奥津湖(鏡野町)など、5市町から9会場を発表します。

【津山市】

・作州民芸館(さくしゅうみんげいかん)

・城西浪漫館 (じょうさいろまんかん)

・津山まなびの鉄道館(つやままなびのてつどうかん)

【新見市】

・新見美術館(にいみびじゅつかん)[新]

・井倉洞(いくらどう)

・満奇洞 (まきどう)

【真庭市】

・GREENable HIRUZEN(ぐりーなぶる ひるぜん)

【鏡野町】

・みずの郷奥津湖(みずのさとおくつこ)[新]

【奈義町】

・奈義町現代美術館 (なぎちょうげんだいびじゅつかん)

◾新たに使用する会場

小高い丘の上に位置し、新見市街を一望できる美術館。日本画を中心に多彩なジ ャンルの特別展や企画展を開催し、静かな環境で芸術鑑賞に浸ることができる。

苫田ダムにより形成された広大な奥津湖は、春の桜や秋の紅葉など四季折々の自然 美を映し出す景勝地。周辺には地元グルメを堪能できる食事処や特産品の販売所も 併設されており、湖畔ではサップなどのアクティビティも楽しめる。

多様な専門的視点をもつアドバイザーたちと地域の資源や文化を改めて見つめながら、次の世代へとつなぐ、自然やインフラ、制度といった社会的共通資本について考えます。

◾ サイエンティフィックアドバイザー
エマヌエーレ・コッチャ Emanuele Coccia

◾ アート地域共創アドバイザー
宮田裕章 Hiroaki Miyata

◾ 地域文化アドバイザー

・岸本和明(奈義町現代美術館館長)

・太田三郎(現代美術作家)

 「森の芸術祭 晴れの国・岡山」2027のプレイベントとして、2026年5月8日にイタリア・ヴェネチアのヴェネチア建築大学(IUAV)で「TALK & BRUNCH “Symposium: How Can Art Activate Local Capital? ̶ From Hidden Resources to Shared Futures” for Forest Festival of the Arts」を開催しました。

 本シンポジウムは、第61回ヴェネチア・ビエンナーレのヴェルニサージュに合わせて「森の芸術祭 晴れの国・岡山」実行委員会とヴェネチア建築大学(IUAV)の共催により実施。約50名の参加者が来場しました。

 シンポジウムでは、アートディレクターの長谷川氏による「森の芸術祭 晴れの国・岡山」2024のプレゼンテーションに加え、サイエンティフィックアドバイザーに就任した哲学者のエマヌエーレ・コッチャによる講演が行われました。後半のパネルディスカッションには、「森の芸術祭 晴れの国・岡山」2024参加アーティストのビアンカ・ボンディ、アシム・ワキフも登壇。地域におけるアートフェスティバルやキュレーション実践を通じて、人と自然、都市と農村、伝統と現代をつなぐ新たな公共空間やコミュニティ形成のあり方について、多角的な議論が展開されました。

 シンポジウム終了後には、同大学内にてブランチを開催し、約110名が参加しました。会場では岡山県の名産品も提供され、参加者に岡山の魅力を知ってもらう機会となるなど、活発な交流が生まれました。

シンポジウムの様子    撮影:三宅敦大 岡山県の名産品配布の様子 撮影:三宅敦大

<開催概要>

タイトル:TALK & BRUNCH “Symposium: How Can Art Activate Local Capital? ̶ From Hidden   Resources to Shared Futures” for Forest Festival of the Arts

日時:2026年5月8日(月)10:00‒12:30

会場:ヴェネツィア建築大学 講堂(IUAV – Aula Magna Fondamenta dei Tolentini)

料金:無料

パネリスト:ビアンカ・ボンディ(アーティスト)、エマヌエーレ・コッチャ(哲学者/社会科学高等研究院(EHESS)准教授)、アレッサンドラ・マルコン(都市デザイナー/ヴェネツィア建築大学(IUAV) 非常勤教授)、アンジェラ・ヴェッテセ(美術史家・キュレーター/ヴェネツィア建築大学(IUAV)教授)、アシム・ワキフ(アーティスト)

モデレーター:長谷川祐子 (森の芸術祭 晴れの国・岡山 2024&2027 アートディレクター/ヴェネツィア建築 大学(IUAV)客員教授)

主催:「森の芸術祭 晴れの国・岡山」実行委員会

共催:ヴェネツィア建築大学(IUAV)

【本件に関するお問い合わせ先】

「森の芸術祭 晴れの国・岡山」実行委員会事務局

〒703-8293 岡山市中区小橋町1-1-25小橋町庁舎3階

TEL:086-226-7843   E-mail:press@forestartfest-okayama.jp 

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