<サッカー日本代表メキシコり入り>宿舎に到着した森保監督(撮影・西海健太郎)
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 11日開幕のW杯北中米大会に出場する日本代表が2日、事前合宿地のメキシコ・モンテレイに入った。空港からホテルまでのバス移動は警察車両に先導され、信号も全て止めて通過。8日までの事前合宿中の移動は全てポリスエスコートがつく異例のVIP待遇となる。3日から始まるトレーニングは予定していた練習場のピッチ状態が悪いため会場を急きょ変更。不測の事態にも迅速に対応し、万全の環境で最終調整をスタートさせる。

 けたたましいサイレンを鳴らしたバイクとパトカーに先導され、日本代表を乗せたバスがモンテレイ市内のホテルに到着した。道中は信号を全て止めて通過。渋滞が激しく通常なら約2時間を要する道のりを約45分で走破した。成田出発から約13時間半。同行する日本協会スタッフは「快適な移動でした」と爽やかに語った。

 宿舎では地元メディアを含む50人以上の報道陣が待ち構え、日の丸を手にしたホテル従業員や侍ブルーのユニホームを着たファンが「ハポン(日本)」コールで出迎えた。8日までの事前合宿中の移動は全て警察車両が先導予定。ストレスは大幅に緩和され、選手が体のケアなどに使える時間も増えるなどメリットは大きい。

 W杯期間中の移動で出場国が警察車両に先導されることは珍しくないが、事前合宿では異例。VIP待遇の裏には日本協会の直談判があった。4月にモンテレイ市の属するヌエボ・レオン州の知事が来日した際、山本昌邦技術委員長がポリスエスコートを依頼して実現に至った。

 チームは3日から現地でのトレーニングを開始するが、予定していた練習場のピッチ不良で急きょ会場を変更。約3カ月前の視察では完璧な状態だったが、先乗りしたスタッフがチーム到着前に練習場を視察し、状態が悪いことが発覚。その後に長谷部コーチ、松本フィジカルコーチが直接確認し、最後は森保監督の判断で練習場の変更が決まった。

 練習開始時間も当初の午後5時から午前10時に変更。今合宿は暑熱対策が主目的で、日差しの弱まる夕方の気温が想定より上がらないため、より暑い時間帯に設定する。昨年3月に開催国を除いて世界最速でW杯切符を獲得して準備を進めてきたが、想定外が起きるのがW杯。98年フランス大会から8大会連続出場の経験を生かした迅速な対応が光った。森保監督が日頃から強調する「凡事徹底」は選手、コーチ、スタッフを含めたチーム全体に浸透している。

 ≪スポーツ界の特別待遇≫
 ☆侍ジャパン(野球) 今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で米フロリダ州マイアミへ。空港から宿舎に向かうチームバスを地元警察の白バイが先導。片側3車線の大通りは一部通行止めにされ、スムーズな移動態勢が整えられた。

 ☆井上尚弥(ボクシング) 25年12月、サウジアラビアの首都リヤドでピカソとの防衛戦に臨んだ。同国政府が手掛けた大型興行とあって、井上のイラストが描かれた豪華な専用車で出迎えられた。

 ☆羽生結弦(フィギュアスケート) 18年平昌五輪で複数の警備員に周囲をガードされて現地入り。空港でのパニックに備え日本オリンピック委員会が大会組織委員会に警備の強化を依頼した。

 ☆W杯(サッカー) 22年カタール大会の日本のベースキャンプ地では24時間態勢で警備が行われるなど、大会期間中は警察関係者が出場国の警備を固める。

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