
ニュージーランド航空は、世界初となるエコノミークラス向けのフルフラット寝台の「スカイネスト(Skynest)」の販売をついに開始しました。長距離路線の快適性を根本から変えるこの革新的なサービスの予約受付がスタートしたことで、エコノミークラスの乗客であっても、空の上で本格的なベッドで横になって眠るという新たな選択肢が現実のものとなります。
今回販売が開始されたのは、2026年11月以降に運航される超長距離便を対象としたものです。最初の導入路線として予定されているのはニュージーランドのオークランドとアメリカのニューヨークを結ぶフライトで、航空券の購入時に追加オプションとして予約するシステムとなっています。気になる料金は1セッションあたり495ドルから設定されており、利用者は予約段階で希望の時間帯やベッドの位置を事前に指定することが可能です。

787-9型機のプレミアムエコノミーとエコノミークラスの間に設置される「スカイネスト」は、中央2列(通常のエコノミーシート6席分)のスペースを活用し、V字型に配置された3段ベッドを2列、計6つの寝台ポッドを備えています。ベッドのサイズは長さ約203センチ(80インチ)、幅約58センチ(23インチ)と大人が横になるのに十分なスペースが確保されています。各ポッドにはプライバシーを守るカーテンをはじめ、枕やシーツなどの寝具一式、専用アメニティキット「Nestcessities」(アイマスク、耳栓、スキンケア用品など)、USBポート、読書灯、専用の空調などが完備されています。
利用方法はフライト全体を通した占有ではなく、1回4時間のセッションごとの入れ替え制が採用されています。離着陸時の使用はできず、飛行中の割り当てられた4時間が経過すると、ポッド内の照明が静かに点灯して利用者に時間を知らせます。その後、客室乗務員が約30分間かけてシーツの交換や清掃を行い、次の乗客のセッションへと引き継がれる緻密な運用体制が組まれています。
機材納入の遅れなどの影響により、当初の計画からは延期されてのスタートとなりましたが、今回正式に販売開始のフェーズへと移行しました。ビジネスクラスほどの高額な運賃を支払うことなく、超長距離フライトの途中で足を伸ばして休息できる「スカイネスト」。エコノミークラスの常識を覆すこの大胆なプロダクトが、今後の空の旅のスタンダードにどのような影響を与えていくのか、業界内外から大きな注目を集めています。Photo : Air newzealand
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