滋賀・日野町事件、3者協議
2026年5月19日 午前11時47分

「日野町事件」の再審公判に向けた第2回3者協議後、記者会見する阪原弘次さん(中央)ら=19日午前、大津市
滋賀県日野町で1984年、酒店経営の女性=当時(69)=が殺害され手提げ金庫が奪われた「日野町事件」の再審公判に向けた裁判官、検察側、弁護側による第2回3者協議が19日、大津地裁で開かれた。弁護団によると検察側は立証方針を示さず、6月19日の次回協議で明らかにするとした。早期の再審公判開始を求める遺族は記者会見で「検察に失望した」と批判した。
強盗殺人罪で服役中に75歳で病死した阪原弘さんが無罪となる公算が大きいが、検察側が有罪立証をするかどうかが焦点となっている。再審制度を巡っては今月15日、検察抗告を「原則禁止」とする刑事訴訟法改正案が国会に提出された。日野町事件では検察が2度抗告し、再審開始決定から確定まで7年半かかった。有罪立証すれば審理の長期化は避けられず、名誉回復はさらに遠のく。
阪原さんの長男弘次さん(65)は第2回協議後の会見で、再審開始決定から7年10カ月たったとした上で「なお検察は方針を示さない。早期救済する思いが彼らにはない。怒りすら覚える」と述べた。
