ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.05.13 08:06
2024年12月、地中海のスペイン沖で沈没したロシアの貨物船が、西側諸国の介入により沈没した可能性があると、米国CNN放送が12日(現地時間)、報じた。ロシアが北朝鮮側に原子力潜水艦(原潜)の原子炉技術を移転しようとするのを、米国など西側諸国が阻止しようとしたという分析だ。CNNによると、ロシアの貨物船「ウルサ・マヨール」は、サンクトペテルブルク港を出港してから12日後の2024年12月23日、スペイン沿岸から約100キロ離れた海上で連続爆発と共に沈没した。
同船を所有する会社であるオボロンロジスティクスは、沈没の4日後、船舶が「標的テロ攻撃」を受けたものとみられるとし、船体に50センチ×50センチ大の穴が開いており、金属の破損部位が内側に向いていたと明らかにした。
スペイン当局は当時、このような穴がスーパーキャビテーション魚雷「バラクーダ」によって生じた可能性があると分析した。CNNはこれを根拠に、ウルサ・マヨールの沈没を「米国など西側軍隊が、ロシアが主要な同盟国である北朝鮮に核技術装備を提供するのを防ぐために起こした異例かつ重大な介入である可能性が高い」と伝えた。
水の抗力を減少させるために進行経路の前方に空気を発射するスーパーキャビテーション魚雷を保有している国は、米国と北大西洋条約機構(NATO)加盟国の一部、ロシア、イラン程度に限られるためだ。当時、事故が発生した地域がスペイン領海の前ということで、米国やスペインなどNATO加盟国が介入した確率が高いというのがCNNの分析だ。
ウルサ・マヨールの沈没後、ロシアと米国の動きもこうした疑惑をさらに深めている。マヨールが沈没してから1週間後、ロシアの調査船「ヤンタル」は沈没海域に到着して5日間滞在したが、その後4件の追加爆発が確認された。CNNは、これが海底に沈んだウルサ・マヨールの残骸を狙った破壊行為だった可能性を指摘した。ヤンタルは調査船の名目でNATO海域で偵察と撹乱活動を行っているという疑いが持たれてきた。米国の核検知偵察機である「WC-135R」も、昨年8月28日と今年2月6日に該当海域の上空を飛行した。
ウルサ・マヨールの沈没事実は、昨年12月にスペインメディア「ラ・ベルダード」の報道で明らかになった。当時、ラ・ベルダードは「スペイン当局は、当時沈没したロシア船舶ウルサ・マヨールが北朝鮮へ向かうVM-4SG原子炉2基のケーシング(外部覆い)を載せていたと把握した」と伝えた。VM-4SGは戦略原潜に使用されるVM-4系列の小型原子炉の改良型で、ロシア海軍が運用している。ケーシングは原子炉を囲む金属製の外皮で、冷却・遮蔽・配管体系とつながる核心構造物だ。
ラ・ベルダードは「スペイン当局はこうした状況を総合し、ウルサ・マヨールが本来の目的地であるロシアのウラジオストクではなく、北朝鮮の羅先(ナソン)港へ向かっていたと推定している」と伝えた。羅先港での荷役に使用する目的で、大型クレーンが船舶に共に積み込まれていたという推論も出ている。
スペイン当局の調査が事実であれば、2024年末にすでにロシアが北朝鮮に対し、ウクライナ戦争への派兵の見返りとして原潜用原子炉を丸ごと支援していたという意味になる。ウルサ・マヨールの沈没時点は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がウクライナ戦争の現場に北朝鮮軍を派兵してからわずか2カ月しか経過していない時だった。北朝鮮はウルサ・マヨールの沈没から約1年後の2025年12月に、初の原子力潜水艦の外観を公開した。
