風刺の利いた絵灯ろうが並ぶまつりが12日と13日の2日間秋田市で行われています。

ことわざなどをもとにした洒落のきいた語呂合わせ「地口」などがかかれていて、全部で約200種類の灯ろうが参道を彩っています。

秋田市の保戸野地区にある勝平神社です。

田村修アナウンサー
「60メートル先には勝平神社の拝殿があります。その拝殿に続くこの参道の両側にはすでに絵灯ろうが設置されています。その数今年はおよそ200あります」

この「地口絵灯籠祭」は、1700年代の江戸時代、町人が殿様に直訴できない心の内を灯ろうに描いたのが始まりといわれています。

世の中の出来事に風刺を交えるなどして、絵と文字で表現してきました。

田村アナ
「こちらもう、近年の秋田と言うか全国的な傾向ですよね『茸採り 人に教えず 命取り』」
「『これは詐欺 乗ってはならぬ口車』 もう詐欺もずっと続いてはいるんですが、最近の傾向を示す『投資』とかですね『金』こういったものものかかれています」
「こちらは総理大臣がかかれていますね 『秀吉さん 私も天下 取りました』第104代105代の内閣総理大臣に任命された高市早苗さん、天下統一を果たした豊臣秀吉に準えています」

絵灯ろうを眺めに来た近所の人や、写真を撮影しに来た人、近所の園児たちも散歩がてら、遊びに来ていました。

市民
「面白いね、見てるとね。これ見て読んでるだけでなんとなく」

市民
「通りにかいたものを見てやっぱり楽しいっていうかな、こういうことあったんだって」

灯ろうは、地域の4人が中心となって手がけたものです。

また近くの保戸野小学校の6年生40人ほども制作に加わり、全部で約200種類の灯ろうが参道を彩っています。

最も多くの絵灯ろうを制作しているのは神尾忠雄さんです。

御年90歳。

今年は3月から作業を始め、ここ数日は寝る時間を削りながら12日朝までかかって70種類を仕上げました。

神尾忠雄さん
「考えてみれば今年58年やってきたなあという感じですわな… ええそうなるとやはりよくまあ切らさず諦めず頑張ってきたなとこういう風に思っております」

1982年、44年前の「地口絵灯籠祭」の映像です。

実はこのまつり、一度は途絶えていました。

それを神尾さんがいまから57年前に灯ろうを作ったことをきっかけにして、まつりが徐々に復活していったという事です。

以来、絵灯ろうに書く「地口」の話題を探すために90歳の今でも、テレビのニュースとにらめっこをしているそうです。

神尾忠雄さん
「動けるうち少しでも、まあなんちゅうんすかね、その社会的ないろいろなそういう風なニュース的な物をですね、頭に叩き込めるような感じであればね、それは出来ると思いますけども、それある限りはまだやはりね、戦前生まれですからやっぱりそこら辺はね、気骨みたいなものはやっぱりありますね」

日没とともに灯ろうにあかりが灯される「地口絵灯籠祭」は13日まで行われています。

※5月12日午後6時15分のABS news every.でお伝えします

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