20回目の春まつりで歴史や文化に触れる
岩手山を望み心地よい風が吹く会場は幅広い世代でにぎわい、笑顔であふれていました。フリーマーケットや屋台が並び、特設ステージでは地元の園児や生徒の発表や「やはばかるた大会」が繰り広げられました。飯森ゆいさん(不動小4年)は「毎年楽しみ。今年は屋台のくじ引きやスーパーボールをたくさん取った」と満足げでした。
徳丹城は812(弘仁3)年、水害に遭った志波城(現盛岡市)に代わって、征夷大将軍の文室綿麻呂ふんやのわたまろによって築かれた律令国家最後の城柵です。イベント内の史跡めぐりツアーには約10人が参加し、同町間野々の武田和子さん(77)は「昔は道路沿いに家や店などが立ち並んでいて、整備されるのをずっと見てきた。史跡があるのは、どこにも誇れる」と胸を張りました。
催しは公園を活用し、町民が歴史文化に親しむ機会をつくろうと2005年に始まりました。新型コロナウイルス禍で2年中止しましたが、22年に再開しました。県立産業技術短期大学校の学生にポスター制作を依頼するなど、地域の若者を巻き込んで一大イベントをつくっています。
町教委文化スポーツ課の佐々木真史文化財係長は「定着してきた。今後も調査や整備で理解を広げ、徳丹城跡が地域の人から親しまれるよう続けていきたい」と力を込めています。
