【写真をみる】瀬戸内海に浮かぶ “天空の花畑” 花々が斜面に描く美しい縞模様 志々島で唯一無二の風景を守り続ける家族の物語【香川】

■瀬戸内海に浮かぶ “天空の花畑”

ピンクや紫、オレンジ、色とりどりの花が織りなす風景。シバザクラやキンセンカなど30種類以上の花が山の斜面に美しい縞模様を描くこの場所は、「天空の花畑」と呼ばれています。

三豊市詫間町沖に浮かぶ志々島。かつて1,000人ほどが住んでいましたが、今はわずかに16人。それでも穏やかな海を背に広がる絶景を一目見ようと、年間約7,500人が訪れます。

(観光客)
「今いちばん時期がいいので。ほっとします」
(観光客)
「きれいなところやなと、1回行ってみたいなと。こうやってのんびりしてとってもいいです」

観光客の心を癒やす風景を作り出したのは、91歳の高島孝子さんです。

(高島孝子さん)
「皆が喜んでくれたらええのにな。喜んでくれたら嬉しいけどな」

■かつての「花の島」を再びいつまでも

かつて「花の島」と呼ばれるほど、花き栽培が盛んだった志々島。最後の花農家だった孝子さんも、夫の長男さんが亡くなったことをきっかけに生業としての栽培を辞めました。元気をなくしていた孝子さん。息子の直宏さんとその妻、千鶴さんが勧めたのが、再び花を育てることでした。

(高島千鶴さん)
「ほんとに元気がなくって、もうこれから先、じっともしとけない、島で生活したいって言うので、島で生きがいになったらなと思って」

(高島直宏さん)
「大変だと思いますけど、やっぱり観光客の皆さんが来てくれたら、一緒に笑顔でしゃべって、ほんとに生きがいになってると思います」

ここ最近、山に登ることが難しい日もある孝子さん。思いを受け継ぐ直宏さんと千鶴さんが畑に出ます。訪れる人たちに喜んでもらおうと手作りしたフォトスポットや、一息付ける休憩所…ぬくもりのある空間が広がっています。

(高島直宏さん)
「自分たちも含めて、皆が集まって楽しんでいただければそれだけで結構です。皆がきて、きれいだなあと言ってくれたら、それだけでいいなと」

引き継がれ、守られる「天空の花畑」。心を癒やす一面の花々が、訪れる人たちを出迎える…志々島の穏やかな春です。

RSK山陽放送