
写真はTSMCのロゴ。9日、台湾・新竹で撮影。REUTERS/Ann Wan
[サンタクララ(米カリフォルニア州) 22日 ロイター] – 半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)(2330.TW), opens new tabは22日、最新世代の半導体製造技術を発表し、オランダの半導体製造装置大手ASML(ASML.AS), opens new tabの高価な新装置を導入することなく、より小型で高速なチップの製造が可能になるとの見通しを示した。
同社は2つの製造技術の改良版を公開。1つは2029年に生産を開始し、人工知能(AI)用チップに採用される可能性が高い「A13」。もう1つはスマートフォンやノートパソコン向けチップや、AIチップにも使用できる、より手ごろな選択肢となる「N2U」だ。
TSMCは22日に発表した全ての技術について、ASMLから供給を受けている既存の極端紫外線(EUV)露光装置を活用する計画で、新世代の「高NA(高開口数)」EUV装置には移行しない方針だ。高NA装置は1台当たり4億ドルと、旧世代装置の約2倍のコストがかかる。
ケビン・チャン副共同最高執行責任者(COO)兼上級副社長はロイターに対し、「既存のEUV技術をうまく活用しつつ、積極的な技術微細化ロードマップを打ち出しているという点で、当社の研究開発は極めて優れた成果を上げていると考えている。これは間違いなく当社の強みだ」と語った。
同社はまた、複雑なAIチップを接合する新たなパッケージング技術に関する計画も示した。
TSMCが製造し今年展開される予定のエヌビディアのAI製品「ベラ・ルービン」は、大型演算チップ2個と高帯域メモリー(HBM)8スタックで構成されているが、TSMCは28年までに10個の大型チップと20のメモリースタックを接合できるようになるとした。
コンサルティング会社モア・ザン・ムーアのチーフアナリスト、イアン・カトレス氏は、大型のチップパッケージは曲がったり割れたりする可能性があり、エヌビディアのルービンAIプロセッサーでも問題点だったと指摘。
「(TSMCは)こうした課題をどのように解決するかについて、直接言及していない」と述べた。
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