宮崎県知事選への立候補を正式に表明した東国原英夫氏(撮影・松尾 知香)
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 タレントで元宮崎県知事の東国原英夫氏(68)が9日、宮崎市内で記者会見し、来年1月の任期満了に伴う宮崎県知事選に無所属で立候補すると正式表明した。政党から応援を受けるかについては検討中。2022年の前回選に続き、5選を目指す現職の河野俊嗣氏(61)と対決。事実上の一騎打ちになる見通しだ。

 出馬を決めた理由を「宮崎の衰退が止まらない。ここで一つゲームチェンジャーが必要ではないかと思った」と明らかにした。人口減少対策、経済対策、東九州新幹線の整備などの政策に言及し「県民の皆さんに誇りを持っていただく。宮崎を日本一輝く自治体にします」と宣言した。

 2007年1月の知事選で初当選。「宮崎県のセールスマン」を自称し、テレビに積極的に出演。県産のマンゴーなどをヒット商品にした。県議会での所信表明演説で述べた「宮崎をどげんかせんといかん(どうにかしないといけない)」のフレーズでは、新語・流行語大賞に輝いた。

 今回も広告塔となることを約束。「県産品や農産品を売って売って売って売って売って歩きたい」と、高市早苗首相の「働いて働いて…」のように5回連呼。「宮崎のセールスマンは健在であるということを、県民の皆さんにお示ししたい」と力強くアピールした。

 知事選に向けたキャッチフレーズは「どげんかせんといかんリターンズ」「どげんかせんといかん×5」などが候補。現在も県民から世代を問わず「どげんかせんといかんの人」として認知度が高い。別のフレーズも求められるというが「“どげんかせんといかん”がやっぱり根強い」と冷静に分析した。

 1期目は11年に任期満了で退任。「4年で投げ出した」と感じた県民も多く、その後の東京都知事選への出馬や国政進出で不信感を抱かせてしまった。当時県民から寄せられた「宮崎を捨てた」「宮崎を踏み台にした」といった指摘を重く受け止め「ご批判を十分払拭できなかった。私の力不足。反省しております」と振り返った。

 返り咲きを狙った前回選では河野氏に約2万3000票差で敗れた。河野氏による県政を「安定的で手堅い印象」と評価しながら、「活力の力強さに欠ける。物足りなさを感じる」と指摘。「僕の違う点は熱量や雑草魂、必死さ」と訴えた。政策を達成できなかった暁には「潔く退陣する」とし、「宮崎出身者として最後はふるさとに骨をうずめます。不退転の覚悟で県政に当たらせていただきたい」と述べた。

 《長男の加藤守氏をスタッフに起用》前妻で女優のかとうかず子(68)との間に生まれた長男の加藤守氏を陣営スタッフに起用。加藤氏が政治家として活動するかどうかは未定だが、「能力を買っているから」と説明。加藤氏は東京生まれ東京育ちで、立大卒業後に米ジョージタウン大に留学。コンサルティング会社を経て、東国原氏の政策担当として宮崎に移住した。自身の孫にあたる男児も誕生したことに触れ、「子育て世代を誘致する政策のモデルになるのではと思っている」と述べた。

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