10日、石川県白山市の山あいで地すべりが発生し、県道の一部区間が午後6時現在も通行止めとなったままです。地すべりの影響で、斜面のふもとにある高齢者施設の利用者や職員が別の施設へ避難しています。

【写真を見る】高齢者施設近くで地すべり 利用者ら77人避難「パニックになっていた」2022年8月豪雨でも土砂流出 石川県・白山ろく 「原因分からず」石川県が防災アドバイザー派遣

地すべりが発生したのは、石川県白山市若原町の高齢者施設「ケアハウス鳥越」の裏の斜面で、10日午前7時15分ごろ、「山が崩れてきた」「メキメキと音がする」と、近くの住民から白山市に連絡がありました。

白山市によりますと、山肌の一部が崩落し、およそ40分後にも再び崩れ落ちたということです。

■「危なそうだと聞いていた」

◇近くに住む人は…「けっこう危なそうだとは聞いていたのですけれど、このようになるとは思っていなかった。これで収まってくれればいいのですけれど」

崩れた斜面は幅およそ100m、延長は縦におよそ200mに及びます。

現場周辺は、白山市のハザードマップで土砂災害警戒区域に指定されていて、2022年8月の豪雨では、近くの場所で土砂が県道まで流れ込んだということです。

◇近くに住む人は…「大丈夫やという感じで工事が終わってるわけだから、怖いですね」

地すべりによる、けが人や建物への被害はありません。

■高齢者施設77人が避難

施設の入所者や職員、現場付近の住民あわせて77人が、別の安全な施設に避難しています。

このうち、現場からおよそ1.8キロメートル離れた鳥越小学校には、「ケアハウス鳥越」の利用者が40人以上避難してきました。

高齢者施設の関係者は、利用者に動揺する様子が見られたと言います。

■「パニックになっていた」

◇ケアハウス鳥越の介護主任・富澤光夫さん…「みんなパニックになっていた、利用者の方は、何がどうなったか分からない。いきなり移動すると言われ、外は雪が降っていた。おむつなどがまだまだ向こうに残っている、とにかく出せるだけだけ出したので、品不足も当然ある」

■入所者受け入れの準備進む

一方、白山市別宮町にある「鳥越コミュニティセンター」では、受け入れ先が見つからない施設の入所者のために、段ボールベッドを組み立てるなど作業を進めていました。

■原因分からず、防災アドバイザー派遣

これまでに地すべりの原因は分かっておらず、石川県は防災アドバイザーを現地に派遣し調査しています。

◇石川県・馳浩知事…「大雨、地震、こうした自然災害が複合して起こる可能性は否定できない。そうなると地盤の調査、地質の調査含めてこれまでもあそこは工事していますから。状況を踏まえてあらゆる情報を複合的に共有して対応する必要がある」

石川県は今後、緊急調査の結果を踏まえ、斜面を応急復旧する方法を検討することにしています。

北陸放送

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