能登半島地震の影響で地盤沈下した石川県能登町の宇出津港は土地が低くなったことで海水が押し寄せ、一帯が繰り返し水浸しになっていましたが、4日からようやく、石川県が復旧工事に着手します。
【写真を見る】地盤沈下が続く能登・内浦沿岸 石川県が宇出津港で工事着手「潮位上昇」前に急ピッチ
能登町の宇出津港は、能登半島地震による地盤沈下で、高潮や満潮時に海水が陸に押し寄せ、2025年8月の高潮では能登町でおよそ160世帯が床下浸水の被害を受けました。
地元の住民「段差があるから大丈夫かと思っていたが海、川、道路とここまで入ってきた。このくらいまでは8月のとき入った塩水でしょ?匂いするし水撒いて掃除した」
こうした冠水被害を軽減しようと、県が4日から本格復旧工事に着手しました。
■鋼鉄製の矢板240枚を打ち込み道路などを40センチかさ上げ
港の船着き場の200メートル余りの区間に鋼鉄でできた矢板240枚を打ち込むことで、道路などを現在よりも40センチかさ上げします。
奥能登土木総合事務所・納橋豊暢所長「地域の方々の生業再建であったり、生活再建のためにも1日も早く安心して使っていただけるよう復旧に取り組んで参りたいと思います」
■焼肉店も冠水被害、休業したことも
港に近いこちらの焼き肉店では。
精香園・店主・朝海明男さん
「(店舗の)中も水が全部入ってしまって」
Qカビ防止剤ですか?
「浸かって拭いてもカビがすごかった(収納に)炭酸とか入れてたけど…」
店主の朝海明男さんは、冠水がひどく、排水が追いつかない時は休業せざるを得ないといいます。
精香園・店主・朝海明男さん
「ブロック2段重ねている。
Qこれで水に浸からないように対策を?「そうです」
Q(冷蔵庫)2回買い替えた?「そうですね、2回」
Qじゃあこれは3台目?「3台目、電子レンジも1回買い替えました」
店内が水に浸かった影響で、冷蔵庫は地震からの2年余りですでに3台目。
工事が進み、これ以上冠水しないことを願うばかりです。
精香園・店主・朝海明男さん
「Q工事が始まるが?工事が始まっておそらく全部つながっているところが逆流、入ってこないようになってくればだいぶ違うのかなと思う」
■地盤沈下の影響が漁業にも
地盤沈下による影響は地元の漁師にも。
地元の漁師
「ナマコなんかはいなくなったという話やろ」
Q地盤沈下の影響?
「うーん、なんかあるんやろな」「船の乗り降りは大変やわね。奥の人たちはみんな乗り場が海水やから乗る時から長靴履かないといけない」
県は矢板を打ち込む工事を潮位が高くなる6月ごろまでに終え、全体の工事完了は11月を見込んでいますが、内浦沿岸では地盤がゆっくりと沈む地殻変動が続いていて、長期的な対策が急務となっています。
北陸放送
