
写真はリーブス英財務相。1月20日、スイスのダボスで撮影。REUTERS/Denis Balibouse
[マンチェスター(英国) 22日 ロイター] – 英国立統計局(ONS)が22日発表した12月の公的部門純借入額は115億7800万ポンド(155億5000万ドル)で、税収の堅調な伸びを背景にロイターがまとめた市場予想の130億ポンドを下回った。
就任から1年半にわたり英国経済の難しい舵取りを強いられてきたリーブス財務相にとって追い風となる可能性がある。
会計・コンサルティング会社MHAの経済顧問ジョー・ネリス氏は「12月の数字は慎重ながらも安心材料となる。借入額は絶対値で見れば依然として高い水準にあるが、トレンドは正しい方向に向かっている」と述べた。
ONSによると、2025/26年度の最初の9カ月間(4─12月)の借入額は1404億ポンド。前年同期の1408億ポンドをわずかに下回った。
予算責任局(OBR)は11月、1月の黒字を考慮に入れた年間借入額を1383億ポンドと予想。OBRは22日、借入額は現在この予想を40億ポンド程度下回っているが、3月の予想をかなり上回っており、予想の不確実性を示しているとの見方を示した。
パンテオン・マクロエコノミクスのエコノミスト、エリオット・ジョーダン・ドーク氏は、スターマー政権を取り巻く政治的問題が長期的な見通しに影を落としていると指摘。
「(リーブス氏による)後回しにされた大幅増税や実質的な支出削減策は、政治的圧力が高まれば撤回されるリスクがある」とし「5月の地方選での苦戦をきっかけに今年、党首選が混乱すれば、英国債の下落を招き、借入コストを押し上げる可能性が高い」と述べた。
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