トランプ米大統領は16日、ロシアと取引を行う国に制裁を科す上院の法案について「自分自身としては構わない」と表明した。ロシアの資金源を標的とした取り組みを支持する姿勢をこれまでで最も強く示唆した。

  トランプ氏は滞在していたフロリダ州からホワイトハウスに戻る前に記者団に対し、「共和党はロシアと取引を行ういかなる国にも非常に厳しい制裁などを科す法案に取り組んでいる」と語った。

  上院共和党のスーン院内総務は10月、グラム上院議員が従来から推進してきた対ロシア制裁法案について採決にかける用意があると述べたが、厳密な期限を設けたくはないとも述べていた。

  同法案は、ロシア産エネルギー製品を購入しながらウクライナ支援を積極的に行っていない国からの輸入品に対し、最大500%の関税を課す権限を大統領に与える内容で、中国やインドといったロシアの主要エネルギー輸入国を主な対象としている。

  トランプ氏は同日、「イランを追加する可能性もある」と述べたが、詳細には踏み込まなかった。

  米議会では、民主党や一部の共和党議員がロシアによるウクライナ侵攻の継続を理由に制裁を強化する法案を求めている。トランプ氏はこれまで、ロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の和平交渉を仲介しようとしていたため、法案支持には慎重だった。

  一方で、戦争開始から4年近くが経過しても、プーチン氏は軍事行動を緩める兆しを見せておらず、アラスカ州で開かれた首脳会談後もトランプ大統領はプーチン氏を翻意させることができていない。

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  ウクライナ側はロシアの石油関連施設への攻撃を強める一方、ロシアはウクライナへの空爆を激化させ、東部ドネツク州の要衝ポクロウシクの掌握を目指している。

原題:Trump Says He’d Back Bill to Sanction Russia’s Trading Partners(抜粋)

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