公開日時 2025年11月02日 15:18更新日時 2025年11月02日 17:27

ロシア挑発激化、東欧動揺 NATOとつばぜり合い

 ロシア、ウクライナ、ポーランド、ルーマニア、リトアニア、エストニア、ラトビア、バルト海

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共同通信

 【キーウ共同】ウクライナに侵攻するロシアが東欧の北大西洋条約機構(NATO)加盟国に対する領空侵犯などの挑発行為を激化させ、ポーランドやバルト3国を中心に動揺が広がっている。NATO戦闘機がバルト海などでロシア軍用機とつばぜり合いを日常的に展開、双方が直接対峙する構図が強まっている。

 ロシア軍は9月以降、戦闘機や無人機を使った領空侵犯を繰り返している。無人機約20機がポーランド領空に侵入し、NATOが一部を撃墜した。数日後にはルーマニアにも無人機が侵入。エストニアとリトアニアではロシアの戦闘機による領空侵犯が確認され、NATOの戦闘機が緊急発進して対応した。

 NATOはポーランドやエストニアの要請に基づき、「加盟国の領土や独立、安全保障が脅かされた場合に協議する」と定めた北大西洋条約第4条に基づく緊急協議をそれぞれ開催した。

 神経をとがらすポーランド軍は10月末、バルト海でロシア軍の偵察機の目撃が相次ぎ、1週間で3回にわたり戦闘機を発進させたと公表した。ポーランドのメディアによると領空侵犯はなかったが、軍は「ロシア軍の活動が活発化していることを裏付けるものだ」と危機感を強調した。

 外交専門家として知られるドイツ最大与党の有力議員キーゼウェッター氏は同国メディアに対し、ロシアの挑発行為について「単なる領空侵犯ではない。戦場のような状況をつくり出し、情報を収集する戦争準備だ」と警告。戦闘機の緊急発進にかかる時間など、NATOの防空能力を確認しているとの見方を示した。

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