公開日時 2025年10月31日 20:55更新日時 2025年10月31日 21:27
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モスクワ郊外で公開された地上発射型巡航ミサイル「9M729」(手前)と発射台となる自走式車両(奥)=2019年
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共同通信
【キーウ共同】ウクライナのシビハ外相は、ロシア軍がウクライナに対し、新型地上発射型巡航ミサイル「9M729」を使用したとの見方を示した。ロイター通信が10月31日、報じた。9M729は、トランプ第1次政権時の2019年に米国がロシアとの中距離核戦力(INF)廃棄条約を破棄する根拠とした兵器。シビハ氏によると、実戦使用が確認されたのは初めてとみられる。
9M729は、通常弾頭のほか、核弾頭も搭載できる。最大射程は2500キロで、10月に1200キロ以上飛行してウクライナに着弾。ロイターは、西部リビウ近郊の村に落ちたミサイルの残骸の画像を検証し、9M729との刻印を確認したとしている。
ウクライナ高官の話として、ロシアが今年8月以降に9M729を23発発射し、22年にも2回使われた記録があることも分かったという。
9M729を巡っては、射程500~5500キロの地上発射型ミサイルの開発、実験を禁じたINF廃棄条約に違反しているとして、米国が19年2月に条約の一方的離脱をロシアに通告、同年8月に失効した。
ロシア外務省は今年8月、地上発射型の中・短距離ミサイルの配備を自主的に制限してきた方針の見直しを表明。9M729に関する制限も解除されたもようだ。