トランプ米大統領は、中国の習近平国家主席と30日に「非常に成功する会談」を行い、世界の金融市場を揺るがしてきた広範な貿易摩擦を和らげると述べた。
両首脳の対面での会談は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の合間に韓国・釜山で始まり、当地の空軍基地で握手を交わした。
トランプ氏は「すでに多くのことに合意しており、今まさにさらに幾つかの合意を交わすところだ」と指摘。習氏を「非常に手ごわい交渉人」と評しつつも「偉大な国の偉大な指導者」と持ち上げた。
また「われわれは長期にわたって素晴らしい関係を築くことになると思う」と述べた。

習近平氏(左中央)とトランプ氏(10月30日、釜山)
Photographer: Andrew Harnik/Getty Images
一方の習氏は「再会できて非常に温かい気持ちだ」とし、「中米関係の強固な基盤を築くため、引き続き協力する用意がある」と言及。
さらに「世界の二大経済大国が時折、摩擦を起こすことは当然だ。風や波、試練に直面しても、われわれ両国の関係もかじを取る者として、正しい航路を維持し、中米関係という巨大な船を安定して前進させるべきだ」と強調した。
両首脳は、週末にマレーシアで交渉された枠組み合意の詳細を詰める見通し。合意案では、中国が少なくとも1年間にわたりレアアース(希土類)輸出を巡る規制を停止し、米国産大豆の輸入を再開する代わりに、米国が関税を引き下げる内容が盛り込まれている。
習氏は「双方の経済・貿易チームはそれぞれの主要な懸念に関して基本的なコンセンサスに達し、前向きな進展を遂げた。これが本日のわれわれの会談の必要条件を整えた」と述べた。
また、パレスチナ自治区ガザや東南アジアなどでの紛争解決に向けたトランプ氏の取り組みをたたえ、「主要国としての責任を共に担い、平和の追求においてさらに成果を上げることができる」と語った。
トランプ氏は29日、会談が3-4時間に及ぶ可能性を示唆していたが、ホワイトハウスの公式日程では2時間未満が確保されている。今回の合意は、米中両国が互いに輸出品への関税や規制を応酬してきた数カ月にわたる貿易緊張の一応の決着となる見込みだ。
ただし、米中経済競争の根幹にある問題を包括的に解決するものではないとみられる。
原題:Trump, Xi Kick Off Pivotal Trade Talks at South Korea Summit (1)(抜粋)
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