県内の果物の産出額はおととし80億円を超え、新潟県のブランド戦略にも大きな役割を果たしています。そんな中、課題となっているのが「果物農家の減少」です。

「このままでは地域が衰退する」

産地からは「新潟の果物の未来」を心配する声が上がっています。

広がる自然……新潟市の果物農家を取材

豊かな自然が広がる新潟市西蒲区の潟浦新地区。

【果物農家 永塚均一郎さん】
「おいしいものを作れる、おいしいものができて喜んでもらえる。そういったもので私のやりがいや思いが伝わるので嬉しいです」

この地で農業を営む永塚均一郎さん、75歳です。

手入れをしているのは「甲斐路」というブドウ。出荷の最盛期を迎えている甘みと酸味のバランスが良い品種です。

【果物農家 永塚均一郎さん】
「中腰で仕事をしなきゃならないので結構苦しいです」

こう話しつつも、軽快な足取りで作業を進めていきます。

「仲間がやめていく」高齢化進む果物農家

江戸時代から続く農家の長男として生まれた永塚さん。大学卒業後、県の職員として14年間勤務しましたが、その後父の後を継ぎ、ブドウやモモなどの栽培のほか稲作や養鶏業にも取り組んできました。

2015年には育てたくだものなどを販売する直売所「果香詩」をオープン。

妻の薫さんとともに新鮮な農作物を届けています。

【永塚さんの妻 薫さん】
「大変です。本当にほとんど休みが取れないので」

やりがいをもちながら日々の仕事に励む永塚さん。

しかし今、心配していることがあります。

【果物農家 永塚均一郎さん】
「年々仲間が辞めていくわけです。地域が大変なことになる。農業がもう壊滅的な形になると思っていますので心配している」

農家数・作付面積も徐々に減少

こちらは県内の果物農家の戸数です。2000年には4800戸を超えていましたが、2020年には2700戸を下回る事態に。

作付面積も徐々に減少し、ここ10年ほどで150ヘクタールほど少なくなってしまっているのです。

農家の高齢化も進み県内の平均年齢は70歳近くに。

永塚さんが住む集落も、30年ほど前は29戸が果物を生産していましたが、現在は9戸にまで減少してしまいました。

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