パソコンの調子が悪いとき、頼りになる診断ツールの一つに「Windows回復環境(Windows RE)」があります。
Windows REは、マシンの不調の原因を突き止めるための一連の機能を提供してくれます。
だからこそ、OSの一部を壊すだけでなく、まさに「PCを修正するための機能」そのものを壊してしまうバグが出荷されてしまったとしたら、最悪の事態と言えるでしょう。
修復画面で「詰む」!10月アップデートの恐ろしいバグ
Tom’s Hardwareによって発見されたのですが、Windows 11の10月アップデート(KB5066835)に含まれるバグが、Windows REへのアクセスを妨げていたのです。
回復環境自体は必要に応じて読み込めるものの、いざPCを修復しようとしても、提供されるオプションを一切選択できないことに気づくはず。
なぜなら、このバグはWindows RE環境下において、USBデバイスの機能をピンポイントで破壊してしまうから。
端的に言えば、マウスもキーボードもWindows RE内で全く効かなくなり、回復環境内での一切の操作ができなくなるのです。
皮肉なバグが引き起こす「操作不能」の恐怖
これは、Windows REを使ってPCの問題を解決しようとする人(皮肉にも、このWindows RE固有のバグを直そうとする人さえも!)にとって、明らかに最悪のニュースです。
「いやいや、Windowsが普通に使えているうちは、当面Windows REが使えなくても平気でしょ」と思うかもしれません。
しかし、Tom’s Hardwareが指摘するように、話はそう単純ではないのです。PCが起動に失敗すると、自動的に回復環境が立ち上がります。普段なら、これは問題を診断し解決するツールが目の前にあるということですから、良いこと。
ところが、その画面でマウスもキーボードも使えず、何一つ操作できない状態に陥ったら?…そう、完全に「詰んだ」状態になってしまうわけです。
朗報!Microsoftが緊急パッチをリリース
幸いなことに、公式の修正プログラム(パッチ)がリリースされました。MicrosoftはこのバグをWindows 11 バージョン25H2の「既知の問題」として挙げており、「近日中に」修正版をリリースすると述べていました。
その修正は予想よりも早く提供されました。新しいKB5070773アップデートは、Windows REでのUSBデバイス機能を復元します。できるだけ早くアップデートすべきです。
もしWindowsに通常通りアクセスできるなら、やることは簡単です。
「スタート」メニューを開く「設定」に移動「Windows Update」を選択更新プログラムが表示されたらインストールする今月のWindowsは「受難の月」?
どうも今月のWindowsは、色々と大変な時期を迎えているようです。
同じ10月のアップデートでは、「localhost」の機能が壊れるという別の問題も発生しました。これは、PC上でローカル実行されているサービスに接続するアプリに影響を与えるものです(幸い、Microsoftはこちらのバグにも修正を出しています)。
願わくは、Microsoftの次のWindows 11ビルドが、新たなバグを持ち込むことなく、修正だけを提供してくれるものであってほしいものです。
