2025年10月20日 17:45

去年9月、三川町の住宅に侵入し、この家に住む90歳の女性を殺害した罪などに問われた男の初公判が20日、開かれました。裁判で、男は殺人の罪について否認し、弁護側は無罪を主張しました。
殺人や住居侵入などの罪に問われているのは、三川町横川新田の無職石川一馬被告(29)です。
起訴状などによりますと石川被告は去年9月22日、三川町横山の阿部祥子さん(当時90)の自宅東側の窓から侵入し、1階の寝室で阿部さんの頭や顔、胸などを何度も殴ったり蹴ったりしたほか、首を絞めるなどの暴行を加え殺害したとして殺人の罪に問われています。
裁判員裁判の初公判で、石川被告は殺人の起訴内容について
「否認します。当時私は飲みすぎたせいもあり事件があったこともわかっていない」と述べ殺人の罪を否認しました。
今回の裁判では、石川被告の住居侵入の故意や殺意の有無、犯行当時の責任能力など5つが争点となっています。
検察側は、冒頭陳述で石川被告が犯行前、付近の駐車場で車内を物色していたことや、ガラスの割れ方などから、金品を盗む目的で意図的に侵入したと指摘。犯行前に同僚を酒に誘う連絡をしていることなどから、アルコールを摂取していた状況を踏まえても完全責任能力があるとし、「被告は意図的に窓ガラスを割って侵入していて被害者の家を自分の家と間違える余地はない」と主張しました。
これに対し弁護側は、事件当時、石川被告が多量の酒を飲んでいて昏睡に近い状態であり、被害者の家を自分の家と認識していたと説明しました。そして室内で突然、被害者に抱きつかれたことで襲われたと誤認して暴行に至ったと主張。「犯行時、被告に意識はなく自分の行動を制御する能力が著しく減退していた」とし、心神耗弱状態で誤想過剰防衛を行ったとして無罪を主張しました。
石川被告はこのほか、鶴岡市内で財布を盗んだり盗んだクレジットカードを不正に利用したりした窃盗や詐欺の罪にも問われていますがこれらの罪については認めています。
裁判は21日も行われ、弁護側の証拠について調べる予定です。判決は11月28日を予定しています。
最終更新日:2025年10月20日 20:00
関連ニュース
