ソーシャルVRユーザーの経済活動を調査したレポート「メタバース経済:ソーシャルVRライフスタイル調査2025」を公開しました。仮想世界における支出・収入・価値創出の在り方を定量定性の両面から分析しました。人類とメタバースの未来に向けたオープンな議論を活性化させるため、全84ページ無償公開します。ぜひ感想をお寄せください。
※English portal here

はじめに

 「メタバース」はもはや遠い未来の構想ではなく、世界中の数百万の人々にとって日常の現実です。VR機器の低価格化や著名インフルエンサーの進出で近年大きく人口が増加したこと、各プラットフォームがクリエイターエコノミー機能を増強していることを踏まえ、注目が高まるソーシャルVRの「経済活動」に特化した調査を実施しました。
 全世界のユーザーから901件もの回答を頂き、仮想世界における支出・収入・価値創出の着実な成長を描き出すことができました。結果、経済に関する行動や考え方は、プラットフォームや地域、プレイ頻度や総プレイ時間によって大きく異なることがわかりました。自由回答の質的分析から未来に抱く期待と不安の両面が浮き彫りになりました。
 本レポートが、現在のスナップショットであると同時に未来への羅針盤として、住人であるユーザーやソーシャルVRに興味がある人々にとって、その経済を理解する一助となることを願っています。

Nem x Mila

目次

第1章 ユーザープロファイル2025
プラットフォーム・年齢・物理性別・プレイ頻度・総プレイ時間
第2章 メタバースでの支出
デバイス支出、コンテンツ支出、支払手段
第3章 バーチャルアイテムの消費
バーチャルアイテムとアバターの消費数量
第4章 メタバースでの収入
収入の金額と種別、お金以外の価値、税金
第5章 プラットフォーム内課金によるイベント
賛成意見と反対意見、それぞれの定性分析
第6章 メタバース経済の未来
経済の拡大予想、ポジティブ意見とネガティブ意見

レポート無償配布中「メタバース経済:ソーシャルVRライフスタイル調査2025(Nem x Mila, 2025)」

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※レポート形式:pdf、日英バイリンガル対応、84ページ
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読後アンケートのおねがい

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10/26 YouTube配信:ガチ勢と見る!!!「メタバース経済」調査報告会

10月26日 (日) 18:00から、調査を実施した研究ユニット「Nem x Mila」がYouTube Liveでメタバースから調査報告会を実施する。今回の調査結果ではプラットフォームによる経済行動の違いが大きく見られたため、Resoniteのヘビーユーザーである「orange」さん、clusterのヘビーユーザーである「おはよう真夜中」さんをゲストとして招き、その違いをもたらした要因が何なのか徹底討論を行う予定だ。

総評(井上智洋 博士)

 本調査レポートは、大規模なアンケート調査によってメタバースにおける経済活動の実態を明らかにしている。とりわけ、ユーザーのメタバース内での支出や収入、非金銭的報酬、課税意識といった経済のミクロ的な動向を多角的に扱っており、他に類例のほとんどない貴重な資料となっている。
 本調査レポートによって、メタバースでの一人当たり取引額の増加から、メタバース経済が拡大傾向にあることが確認できる。決済手段はカード類やオンライン決済が中心だが、プラットフォーム内通貨の利用も拡大しており、物理世界の経済と連動しつつも独自の「準閉鎖型経済」を形成していると言えるだろう。
 また、3Dモデル制作やイベント運営などによる自発的な創作活動が広がり、雇用契約に依存しない「ギグ的クリエイターエコノミー」が発達している。さらに、約8割のユーザーが、「非金銭的報酬」を重視しており、貨幣取引に依らない「贈与経済」的要素も見られる。総じてメタバース経済は、物理世界の経済とつながりながらも独自の拡大と多様な価値創造を進める新しい経済圏となりつつある。

(※後略。全文はレポートに掲載させて頂きました)

公式アドバイザー:
井上智洋 博士
経済学者。駒澤大学経済学部准教授。慶應義塾大学SFC研究所研究員

公式サポーター

多様なユーザーから経済に関する多くの解答を集めるため、国内外のメタバース関連メディアやコミュニティが情報拡散等に協力頂きました。

運営:研究ユニット「Nem x Mila」

「メタバース経済」はスイスの人類学者ミラとVTuber/作家バーチャル美少女ねむがVTuberやメタバースが人類に与える影響を調査するために結成した研究ユニット「Nem x Mila(ねむみら)」による大規模調査プロジェクト「ソーシャルVRライフスタイル調査」シリーズの第6弾である。これまでの6回に渡る調査の総回答数は6,000件を超える。Nem x Milaは2023年には国際連合の国際会議「IGF京都2023」でも活動について登壇発表を行った。

リュドミラ・ブレディキナ(通称:ミラ)

スイスの博士課程在籍の学生。2022年に「バ美肉」「VTuber」に関する修士論文でジュネーブ大学のジェンダー分野の学術賞「プリ・ジャンル」(ジェンダー賞)を受賞。 2024年にはNHK「最深日本研究」で密着ドキュメンタリーが放送。
・公式X
・学術ポータル

※参考:「バ美肉」に関する論文、学術賞を受賞 ジュネーブ大のジェンダー分野で
※参考:NHK『最深日本研究』スイスの”バ美肉”研究者ミラ氏を密着。外国人博士から見た“バ美肉”と“カワイイ”の可能性

バーチャル美少女ねむ

日本のVTuber/作家で、メタバース文化エバンジェリスト。HTC公式VIVEアンバサダー。2022年に解説書『メタバース進化論(技術評論社)』を出版。「ITエンジニア本大賞2023」ビジネス書部門で大賞を受賞。
・公式X
・学術ポータル(researchmap)

※参考:経済誌Forbes JAPAN「100通りの世界を救う希望 “NEXT100″」(2025) にバーチャル美少女ねむ選出
※参考:VTuberバーチャル美少女ねむの書籍が「ITエンジニア本大賞2023」を受賞

Nem x Mila 大規模調査プロジェクト「ソーシャルVRライフスタイル調査」シリーズ発表歴

※随時更新予定

メディア掲載歴

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