群馬県立館林美術館(群馬県館林市)で「日欧プライベートコレクション ロイヤル コペンハーゲンと北欧デザインの煌めき アール・ヌーヴォーからモダンへ」が10月11日から開催されます。
冬の長い北欧の国々では、家の中での暮らしを大切にし、食卓を華やかに彩る食器などの生活雑貨に、美しいデザインを取り入れてきました。本展では、デンマークとスウェーデンに焦点をあて、19世紀末から20世紀の陶磁器、銀器、ガラス器を中心に、北欧デザインの魅力を紹介します。
デンマーク王立磁器制陶所を起源とするロイヤル コペンハーゲンは、上質な磁器の生産で早くから国際的な評価を獲得し、北欧アール・ヌーヴォーの先駆けとなりました。同時期に人気を競い合った窯のビング オー グレンダールで陶工としてキャリアをスタートしたジェンセンは、のちに銀製品で名高いジョージ ジェンセンを創業します。
一方のスウェーデンでは、北欧最古の陶窯とされるロールストランドが品格ある陶磁器を送り出してきました。また、同国スモーランド地方では古くからガラス工芸が盛んで、1950年代にはオレフォスやコスタといったガラスメーカーによって芸術性の高いガラス作品が生み出されました。
本展では、日欧の貴重なプライベートコレクションから約200点を選りすぐり、アール・ヌーヴォーからモダンへと連なる北欧デザインの流れに迫ります。
《皿〈ブルーフルーテッド〉》ロイヤル コペンハーゲン ペインター:マティアス・ハンセン・ウォルストロップ 1785年頃 塩川コレクション
《ブローチ no.306》ジョージ ジェンセン ヘニング・コッペル デザイン1947年、制作1945年以降 個人蔵 Photo Michael Whiteway
《眠り猫置物》ロイヤル コペンハーゲン 原型:エリック・ニールセン 1923-1928年 塩川コレクション
日欧プライベートコレクション ロイヤル コペンハーゲンと北欧デザインの煌めき
アール・ヌーヴォーからモダンへ
会場:群馬県立館林美術館 展示室2~4(〒374-0076 群馬県館林市日向町2003)
会期:2025年10月11日(土)~12月14日(日)
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(10/13、11/3、11/24は開館)、10/14、11/4、11/25
観覧料:一般 830円/大高生 410円
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
※群馬県在住の65歳以上は平日のみ2割引
※10/28(火)県民の日は無料
問い合わせ:TEL 0276-72-8188
アクセス:東武伊勢崎線「館林駅」西口から多々良巡回線バス「県立館林美術館前」下車すぐ、多々良北線バス(火・木・土のみ)「美術館西」下車、徒歩5分、東武伊勢崎線「多々良駅」から徒歩約20分
詳細は、群馬県立館林美術館 公式サイトまで。
本展の3つの見どころ
1.デンマークとスウェーデンを代表する陶磁器の名品が集結
本展では、デンマークのロイヤル コペンハーゲンやビング オー グレンダール、スウェーデンのロールストランドといった、陶磁器ブランドの作品を多数展示します。これらは日本や欧州の個人コレクターによって収集された貴重な品々です。時代とともに変化してきた北欧の陶磁器の美の変遷を堪能できる、またとない機会となります。
《花飾文花瓶》ロイヤル コペンハーゲン ヤニー・ソフィー・メイヤー 1910年 塩川コレクション
《金彩鷺ソースボート》ビング オー グレンダール デザイン:ピエトロ・クローン 1898-1914年 塩川コレクション
《獺蛙付筆皿》ロールストランド 1897-1910年 塩川コレクション
《ソースポットとプレート no.177、レードル no.141、ブロッサムパターン》ジョージ ジェンセン ジョージ・ジェンセン デザイン1916年頃、制作1929年頃、制作1931年頃(レードル) 個人蔵
2.洗練されたガラス工芸の名品も展示、北欧の食卓を再現したテーブルセッティングも
スウェーデンのスモーランド地方で発展した名窯であるオレフォスやコスタなどによるガラス作品も、本展の見どころの一つです。透明感を活かした色彩や造形、また素材の特性を巧みに引き出した繊細な表現からは、現代にも通じるモダンな感性が感じられます。また本展では、北欧の食卓文化を体感できるよう、実際の使用シーンを再現したテーブルセッティングも展示します。
《花瓶〈クラーカ〉》オレフォス スヴェン・パルムクヴィスト 1950年代 個人蔵 Photo Michael Whiteway
《花瓶〈ソンメルソ〉》コスタ アーネスト・ゴードン 1954年 個人蔵 Photo Michael Whiteway
3.本展に合わせた特別なイベントを開催
会期中、日本大学教授であり、陶磁器のコレクターとしても知られる塩川博義氏を講師に記念講演会を開催し、出品作品の魅力を伺います。他にも、たてび☆びじゅつ部として、オリジナルペーパーウェイトをつくるイベントが開催されます。
◎記念講演会 「 ロイヤル コペンハーゲン、ビング オー グレンダールの魅力 」
講師:塩川博義氏(日本大学教授・コレクター)
本展出品者であり陶磁器のコレクターでもある講師が、デンマークを代表する2つの陶磁器ブランドを取り上げて作品の魅力について語ります。
11月9日(日) 午後2時~3時30分 [申込不要・要観覧券・定員130名]
◎たてび☆びじゅつ部 「 青と白のきらめき~オリジナルペーパーウェイトをつくろう~ 」
誰でも気軽に参加できる造形体験コーナーです。今回は、あらかじめ整形し乾燥させた紙粘土に青と水色のペンを用いて絵柄を描き、ペーパーウェイトをつくります。
11月15日(土) 午後1時30分~3時30分 [申込不要・無料]
*自由な時間に参加可能
近年、「北欧デザイン」をテーマとした展覧会が花盛りですが、本展では、ロイヤル コペンハーゲンやロールストランドといった、デンマーク、スウェーデン2カ国の陶磁器やガラス作品などに焦点をあて、北欧デザインの魅力に迫っていきます。日欧のプライベートコレクションからえりすぐった約200点で、アール・ヌーヴォーからモダンデザインまで、19世紀から20世紀にかけての北欧デザインをじっくりとあじわってみてはいかがでしょうか。(美術展ナビ)
