公開日時 2025年10月04日 15:19更新日時 2025年10月04日 16:06
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竜巻で被災した住宅地=9月5日、静岡県牧之原市
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共同通信
台風15号の影響で、静岡県牧之原市などが国内最強クラスの竜巻や大雨に見舞われてから5日で1カ月。同市では住宅の被害認定調査が進み、これまでに全壊は55棟、大規模半壊は34棟に上る。被災者の住まい確保が課題になっており、県は仮設住宅の用意を急いでいる。
「家がミシミシときしんで、地震かなと思っているうちに『バーン』と音を立てて窓ガラスが割れた」。被害が大きかった同市細江地区の女性(73)は振り返る。自宅の屋根は飛び、全壊の罹災証明書を取得した。
親戚宅から片付けのために通う生活が約1カ月続いているが、いまだに室内は泥で汚れ、がれきが散乱する。「一瞬で全て変わってしまった。畑もあるのでまた戻ってきたいが、片付けがいつ終わるのか分からない」と途方に暮れた。
気象庁によると、牧之原市から吉田町にかけて発生した竜巻の風速は推定約75メートルで、強さは6段階で示す改良藤田スケールで上から3番目の「JEF3」に該当。2番目のJEF4以上と判定されたケースはこれまでにない。
牧之原市によると、罹災証明書の申請は2日時点で1278件あり、そのうち7割強で調査を終了。全壊、大規模半壊のほか、中規模半壊は55棟、半壊は101棟、準半壊と一部損壊は計739棟に上る。
半壊以上の被害を受けた被災者は、行政が民間の賃貸住宅を借り上げる「みなし仮設住宅」への入居が可能だが、現在市内で提供できるのは128戸にとどまる。
県は罹災証明書があれば一部損壊でも入居可能な県営住宅も市内で5戸提供しているが、今後、調査が進むとさらに入居希望が増える可能性もあり、確保を急ぐ。
3日時点の県の集計では、竜巻被害も含めた台風15号関連の死者は1人(吉田町)で、重軽傷者は5市町で83人。損壊や浸水した建物は県内で2千棟以上に上る。