公開日時 2025年10月02日 05:00更新日時 2025年10月02日 08:45
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石川県の高級スーパー「カジマート」で販売される宮古島産メロン(提供)
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島袋 良太
江戸~明治時代に北海道から日本海側、瀬戸内海を経由する物流ネットワークを形成した「北前船」。この拠点だった北陸地方を足場に、航空機輸送を活用し、従来の土産品などに限らず生鮮品や日配品などの県産品を売り出す動きが始まっている。
名付けて「現代版・北前船構想」だ。那覇―小松(石川県)の直行便を運航する日本トランスオーシャン航空(JTA)の旅客機の貨物スペースを活用して運搬し、リウボウ商事やオキコ商事などが参画。福井県に拠点を置く日本商運が物流のコーディネートを担う。現地での沖縄県産品販売だけでなく、北陸の特産品も沖縄に運び、経済交流を活発化させる。

日本商運の安田誠一経営企画室長によると、多くの地方が東京や大阪などの大市場を目指して特産品を運び込むが、競争が激しく勝ち抜くのが難しい。一方で地方都市同士だと需要や供給網が限られ、結果として物流コストが大きくなってしまう。
そのため、地方をつないで少しずつ貨物を集め、貨物積載率を高めて輸送コストを下げる「北前船モデル」を考えた。
具体的には日本商運が持つ北陸や東海の拠点を結び、各地方の特産品を混載する手法で物流効率を最大化する。その中に沖縄から小松空港に届く貨物を加えれば、各地方に沖縄の物産を届けることができる仕組みだ。
日本商運は南の沖縄を拠点に台湾などアジアへの商路を結び、積載率を高めつつ、日本・沖縄の特産品の海外市場への売り込みも視野に入れている。
(島袋良太)
