中国共産党の習近平総書記(国家主席)が北京で3日行った軍事パレードに出席した各国首脳の中でも特に注目を集めたのは、ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記だ。中国を中心とする新たな枠組みの形成が映し出された。

  中国が2015年、第2次世界大戦終結から70年の節目で開催したパレードと比べ、今回はより権威主義色が濃くなっていた。今年の招待客リストには、イランやキューバなど十数カ国が新たに加わった。10年前の軍事パレードは抗日戦争の勝利を正式に記念するものとしては初めてだった。

  この日、天安門楼上で習氏の両脇に立ったのはプーチン氏と金氏だった。冷戦期の東西陣営が激しく対立していたころ以後、中国とロシア、北朝鮮3カ国の首脳が軍事パレードで一堂に会したのは初。

  このほか、インドネシアやマレーシアといった東南アジア主要国の首脳や、トルクメニスタンやアゼルバイジャン、アルメニアなど旧ソ連諸国の指導者も姿を見せた。

  習氏がプーチン氏や金氏、イランのペゼシュキアン大統領らと並ぶ様子は、一部の専門家が「動乱の枢軸(Axis of Upheaval)」と呼ぶ緩やかな連携のイメージを強調するものとなった。この枢軸は、米国主導の国際秩序に挑む勢力と見なされている。

  第2次大戦で中国と同盟を組んだ英国や米国の姿はなく、10年前には参加していたポーランドやチェコも今回は欠席した。その代わりにロシア寄りの姿勢を取るセルビアとスロバキアが名を連ねた。

  韓国やエジプト、ブラジルなど他の国々からは高官や特使が出席した。

 

Source: Bloomberg

  習氏は12年の総書記就任以来、米国の影響圏外にある国々との連携を着実に築いてきた。その一方で、アジアの周辺国を経済力と軍事力で引き寄せる動きも強めている。

  マレーシアは15年の軍事パレードには特使のみを派遣していたが、今年はアンワル首相が自ら出席した。インドネシアのプラボウォ大統領も、国内での激しい抗議デモを受け一度は訪中を取りやめたものの、最終的には夜間便で北京入りした。

  たびたび中国を訪れている招待者もいる。ベラルーシのルカシェンコ大統領は今回が16回目の訪中だったと、中国国営放送のCGTNは伝えた。

  中国外務省が公表したリストによると、今回は計26カ国の首脳が出席した。これは10年前より4カ国少ない数字だ。

 

原題:Xi’s Guest List Is Shorter, More Authoritarian Than a Decade Ago (抜粋)

Share.