公開日時 2025年08月14日 15:46更新日時 2025年08月14日 16:27

善光寺宿坊がこどもカフェ 居場所づくり愛着を、長野

 多くの家族が訪れ、にぎわう「こどもカフェ」=7月、長野市

この記事を書いた人

アバター画像
共同通信

 長野市の善光寺にある宿坊の一つ「常円坊」が、子どもたちに居場所を提供しようと、今夏から「こどもカフェ」を始めた。寺の周辺に約40カ所ある宿坊では初めての取り組みで、今後月1回程度開催する予定。宿坊担当者は、観光地であっても地域貢献をしたかったとし「地元の人たちが親しみを持ち、足を運ぶきっかけになってほしい」と意気込む。

 7月中旬、大広間を開放し、初回のこどもカフェには約50人の家族連れでにぎわった。おにぎりやそうめんが無料で振る舞われ、市内に住む佐藤潤弥君(4)は「また来たい」と笑顔で語り、父輝一さん(32)は「入りづらい印象があったが、身近に感じた」と話した。娘(5)とボードゲームを楽しんでいた西山若菜さん(34)は「最近は畳のない家も多いので新鮮です」と語った。

 善光寺周辺には、約40カ所の宿坊が軒を連ねる。常円坊は、鎌倉時代後期から続くとされる浄土宗の寺で、全国からの参拝客らに宿泊も提供する。善光寺境内の入り口にあり、朱色の門が特徴的だ。長野県によると、善光寺には国内外から毎年約600万人の観光客や参拝客が訪れる。

 常円坊職員の菅野恒在さん(45)は、地元住民からは縁遠い存在となり、すっきりしない気持ちを抱えていたとし、解決に向けて他の職員と市内の子ども食堂の見学を重ねたという。夏休み期間に合わせて実現にこぎつけ、子どもの貧困や働く保護者を支援する考えだとし「子どもたちの居場所の一つとなり、観光客も集う愛される場所にしたい」と抱負を語った。

Share.