連載《hotel TIPS》Vol.41
編集長がホテルのおいしいものや楽しみを探しに行く「hotel TIPS」。今回の「ヌン活(アフタヌーンティーを楽しむ活動)」の舞台は首都の表玄関、東京駅です。
【写真9枚と1分動画】「東京駅の屋根裏」はどんな雰囲気? 自慢のパテやスイーツのアップ、調理の様子もチェック!
れんが造りが美しい丸の内口駅舎(正式名称は東京駅丸ノ内本屋)は国の重要文化財。その中にある日本屈指のクラシックホテル、東京ステーションホテルでいただくアフタヌーンティーは、ぜいたくなセイボリー(軽食)が特徴です。パテや和牛ハンバーグサンドイッチなど正統派の逸品とスイーツとで構成され、フレンチのコース料理のような充実ぶりなのだとか。さっそく、ビジネスパーソンや観光客で混雑する駅舎に向かいました。
■重要文化財の「歴史空間」、ヌン活の名所に
雑踏をすり抜けてホテルのエントランスへ入ると一転、上品で静謐(せいひつ)な空間に包まれます。あちらこちらにしつらえられた、建築家、辰野金吾の意匠をじっくり味わえるのも、このホテルならではの魅力といえましょう。
アフタヌーンティーをいただけるのは最上階の特別空間「ゲストラウンジ アトリウム」です。入り口には駅舎の模型が置かれ、今いる場所が駅舎の中央最上階、元々は屋根裏だったことがわかります。
天井高は最大で9メートル、天窓からは自然光が差し込む開放的な空間で、壁面の一部には歴史の証人であるれんが積みが残されています。ふだんは宿泊客の朝食会場として使われていますが、週に2〜3回、アフタヌーンティーを催しています。
実はこのホテル、1階の「ロビーラウンジ」と2階の「バー&カフェ カメリア」でも異なるメニューのアフタヌーンティーを提供しているのです。いずれも人気を呼び多くのお客様が来店していることから、第3の会場としてアトリウムでの開催に踏み切ったとのこと。100年を超える歴史が体感できる空間とあって、ここも瞬く間にヌン活の名所となりました。
■主役級がそろう 5種類のセイボリー
アトリウムで提供する「シーズナル ペントハウス アフタヌーンティー」のメニューは季節感あふれるスイーツもさることながら、なんといってもその神髄は、総料理長の石原雅弘さんが指揮する5種のセイボリーにあります。上質な素材と巧みな工夫から生み出される一品一品は、それぞれに主役級の存在感を放ちます。
たとえば「ロルティーニ プチトマトとパテ・ド・カンパーニュのピンチョス」は、ビストロの定番料理であるパテ・ド・カンパーニュとチーズを生ハムで巻き、串刺しにしてあります。「パテは鶏のレバーと豚肉のバランスに気をつけて、レバーの風味が出過ぎないように作っています」と石原さん。85度の低温で1時間50分じっくり蒸し焼きしているので、仕上がりはジューシーで断面は美しいロゼ色です。
他の4品は、ぜいたくな風味の「仙台牛入り和牛ハンバーグサンドウィッチ ポテトフリット添え」、バラの花びらのような見立てが美しい「スモークサーモン ポテト、ケッパー、オニオンルージュ サラダ添え」、酸味を効かせた爽やかな「季節野菜のムース オーガニックトマトのクーリー」、トリュフが香り高い「小海老とブロッコリーのトリュフソース」。
