富山県内の絶景を再現したスズニットのブランケット
富山県南砺市のニットメーカー「スズニット」が、県内の絶景を再現したブランケットを販売している。太さの異なる糸を使うなどした細かい編み目のデザインには立体感があり、思わず写真と見間違うほど。県内外に人気が広がりつつあり、担当者は「ニットで富山の魅力を発信したい。柔らかい手触りや風合いも楽しんでもらえれば」と話す。(共同通信=吉永美咲)
スズニットは1977年に創業し、セーターや帽子といったニット製品を手がけてきた。生地に模様を織り込む「ジャカード織り」で、景色を再現したタペストリーを県内外の展示会に出展したところ、商品の相談に乗ってもらっているデザイン会社社長から「技術を生かして日用品を作ってみては」と後押しされ、製造に着手した。
世界文化遺産になっている南砺市の「五箇山の相倉合掌造り集落」を描いた商品を2023年に販売。2024年には富山県高岡市の景勝地「雨晴海岸」のブランケットを出した。いずれも「ニットと思えないほど立体的できれい」「富山を離れる友人に贈りたい」と好評だ。
企画したスズニットの長沢吉将さん(47)によると、編み機の針に通すことができる糸の数が限られる中、太さの異なる糸を使うなどして編んだ時に凹凸を生み出し、立体的に見えるようにした。
冬の合掌造り集落を描いたデザインでは、屋根や木々に厚く積もった雪がふわっと盛り上がっているように見せるため、毛足の長い太めの糸を使用。晴天の雨晴海岸は、富山湾のきらめきを表現するため光沢のあるラメ糸も含む複数の青色の糸を用い、松林や立山連峰も糸の濃淡や太さを変えて陰影を細かく描いた。
県内全市町村の名所を描いたブランケットの販売が目標だが「新作の風景は秘密です」と長沢さんはほほ笑む。
価格はLサイズ(縦70センチ、横190センチ)が1万1千円で、同社のウェブサイトのほか、富山県美術館(富山市)の売店などで購入できる。
富山県内の絶景を再現したブランケットを紹介するスズニットの長沢吉将さん
富山県内の絶景を再現したブランケットを紹介するスズニットの長沢吉将さん
