佐賀県PTA新聞掲載コラム

2025/06/10 02:12

佐賀新聞社の記者がつづる教育や子育てをテーマにしたコラムです。

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 このコラムも今回が最終回。昨春から単身赴任で娘と会う頻度が週1回程度に減り、親子の会話がコラムのネタを聞き出す取材のようになっていた。それが一つの理由で、さらに連載当初は小学3年だった娘がこの春には中学生。娘の自意識も変わってきている。

 出稿前には必ず娘に目を通してもらっていた。娘とはいえ、プライベートをさらすのには許可がいるし、事実確認も欠かせない。実は最後のコラムは「もうすぐ中学生」の見出しで、成長期らしい話題の別の内容だった。すると「全部駄目」と強烈な駄目出しでボツ。初の拒否権発動で、書き直しを余儀なくされた。

 娘の今を映し出す年相応の面白いエピソードと思えたが、「友達の目」を気にしたようだ。わが家の小さなデスク(新聞社の編集者)のハードルは高くなり、やめる判断の正しさが早々に証明された。

 この連載コラムのタイトルは「父親日記」。何の変哲もない名前だが、父が憧れる米国コラムニストの本のタイトルを借用した。わが子とのささいなやりとりを書き残せて幸せだった。

 いつか読み直して、宝物のような日々だった、と思うだろう。(佐賀新聞社 宮﨑勝)

※佐賀県PTA新聞2025年2月・3月号に掲載

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