山梨県立美術館(甲府市)が、2025年度の特別展スケジュールを発表しました。2025年度は、「皇室の美と山梨~皇居三の丸尚蔵館の名品~」「ポップ・アート 時代を変えた4人」「生誕100年 山下清展-百年目の大回想」「日本画 それぞれの挑戦(仮称)」と全部で4展の特別展を予定。そこで、各展覧会の概要や注目作品をまとめました。

山梨県立美術館

所在地:〒400-0065 山梨県甲府市貢川1-4-27

休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日(日曜日の場合は開館)、
年末年始、その他臨時開館・休館あり

開館時間:展示室:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

特別展観覧料:
一般:1,000円(840円)、大学生:500円(420円)
※観覧料は展覧会によって変更になる場合あり
※( )内は前売券、県内宿泊者割引料金
※高校生以下の児童・生徒は無料
※大学生と高校生は学生証等持参
※県内在住の65歳以上の方は無料
(年齢が分かるものを要提示)
※障害者手帳をご持参の方およびその介護者は無料

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皇室の美と山梨~皇居三の丸尚蔵館の名品~

2025年4月26日~6月1日

皇居三の丸尚蔵館は、皇室に代々受け継がれた絵画・書跡・工芸品などの美術品を保存・調査研究・展示しています。本展では、皇居三の丸尚蔵館が収蔵する作品のなかから、皇室の御慶事に際して制作された絵画や工芸品をはじめ、野口小蘋、富岡鉄斎ら山梨ゆかりの画家の絵画、水晶貴石細工や硯といった県産の工芸品、富士山を主題とした美術品など、山梨に関係する様々なテーマで皇室の名品を紹介します。

さらには、それらに関連した山梨県立美術館の収蔵品もあわせて展示することで、皇室と山梨をめぐる美術を鑑賞するまたとない機会となります。

野口小蘋《大正度 悠紀地方風俗歌屏風》(右隻) 1915(大正4)年 皇居三の丸尚蔵館収蔵
ポップ・アート 時代を変えた4人

2025年7月12日~8月24日

「ポップ・アート」とは大量生産された商品、広告や著名人のポートレートなどをモチーフに、現代生活や大衆文化をテーマとした芸術動向です。1960年代を中心に発展した同動向は、前世代の抽象表現主義への直接的なアンチテーゼだったばかりでなく、その後の芸術の方向性を大きく変えたものでもありました。本展では本邦初公開のホセルイス・ルぺレス氏のコレクションからアメリカのポップ・アートを代表する4人のアーティスト、即ちジャスパー・ジョーンズ、ロバート・ラウシェンバーグ、ロイ・リキテンスタイン、アンディ・ウォーホルの作品を展示し、ポップ・アートを概観します。

生誕100年 山下清展-百年目の大回想

2025年9月20日~11月24日

生誕100年を記念し、放浪の天才画家、山下清の画業と人生を紹介します。驚異的な記憶力と集中力を併せもつ山下は、旅先で見た風景を細部まで正確に思い出すことができました。山下はその風景を手で細かくちぎった無数の色紙を緻密に貼り合わせることで表現しました。本展は、圧倒的な手わざによる描写と、豊かな色調を特徴とする山下芸術の素晴らしさを余すところなく伝えようとする展覧会です。出品作品は、貼絵に加えて、水彩画、ペン画、陶磁器の絵付けなど約190点。あわせて、リュックサックや浴衣などの関連資料も展示し、その人物像にも迫ります。

《長岡の花火》1950(昭和25)年 貼絵 山下清作品管理事務所蔵 ©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025
日本画 それぞれの挑戦(仮称)

2025年12月6日~2026年2月1日

“日本画”は近代の新語で、江戸時代以前の伝統的絵画とも西洋から入ってきた油彩画とも違う、新しい日本の絵画を表す役割を担ってきました。しかしながら“日本画”を定義づける要素は画材、技法、表現、モチーフなど多様で曖昧、不明瞭。“日本画家”たちは各々「日本画とは?」を自問し、伝統と革新の間で“独自の日本画”の表現を模索してきました。本展では「日本画滅亡論」が唱えられた戦後期を経験した画家を中心に、近代以降の日本画家の葛藤と挑戦の軌跡を探ります。

のむら清六《ハハコ像》1966(昭和41)年 山梨県立美術館蔵

西洋美術、日本美術、現代アートなど、毎年バラエティ豊かな特別展が開催される山梨県立美術館。2025年度は、日本美術を中心として、力の入った4つの特別展が予定されています。また、同館では、巨匠ジャン=フランソワ・ミレーのコレクションが楽しめる「ミレー館」や甲府市出身の作家である萩原英雄の版画作品やコレクションを紹介する「萩原英雄記念室」、所蔵作品のなかからテーマ別の展示を行う「テーマ展示室」など、コレクション展も充実。さらに同館が立つ「芸術の森公園」では野外彫刻や山梨県立文学館での展覧会も楽しめます。四季折々の自然のなかで、ゆったりとした非日常を過ごしてみてはいかがでしょうか。(美術展ナビ)

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