
上市町で見つかった隕石の鉄で作られた日本刀「流星刀」=富山市科学博物館で
上市町で見つかった隕石(いんせき)の鉄から作った日本刀「流星刀」が、富山市科学博物館で24日まで展示されている。
隕石は1890(明治23)年ごろ、上市町の上市川上流で地元住民が見つけた。その後、ロシアで隕石で作った刀を見た経験があった明治政府の榎本武揚が、皇太子(後の大正天皇)の成人祝いに献上しようと、98(同31)年に日本刀を作らせた。
刀工の岡吉国宗が制作。長刀2振と短刀3振があり、榎本は隕石を星鉄、刀を流星刀と名付けた。そのうち短刀1振が、榎本の子孫を通じて2000年に同館へ譲られた。
展示されている短刀は重さ123グラムで刃の長さは231ミリ。上市町で見つかった黒々とした隕石のレプリカも合わせて展示している。同館学芸員の林忠史さんは「ぜひ見に来て、榎本武揚のチャレンジ精神を感じてほしい」と呼びかけている。(飯塚大輝)
