韓国国債市場は今後厳しい展開を迎えそうだ。李在明新大統領が国債増発を伴う財政拡大路線を取るとの懸念が強まっていることが背景にある。

  李氏の大統領選勝利を受けた3日の取引で、韓国10年債利回りは10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上昇し、2.90%となった。30年債入札は応札倍率が2022年4月以来の低さで、供給増加に対する投資家の懸念を浮き彫りにした。

South Korea President Lee Jae-myung Inauguration Ceremony

韓国の李在明新大統領

Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

  韓国債相場は1年にわたり上昇を続けてきたが、5月に反転。経済成長を促すため財政の強力な活用を繰り返し主張してきた李氏の大統領就任で、相場の下落基調は強まる公算が大きい。任期中に新たな財政パッケージの成立が見込まれ、そうなると既に過去最大となる予定の今年の国債発行がさらに膨らむ可能性がある。

  企画財政省が現時点で計画する今年の国債発行額は207兆1000億ウォン(21兆6700億円)。モルガン・スタンレーは李政権が7-9月(第3四半期)に少なくとも35兆ウォン規模の第2次財政パッケージを導入するとみている。INGが見込む規模はさらに大きく、40兆-45兆ウォンだろうと予測した。

  SK証券のアナリスト、ユン・ウォンテ氏は「第2次追加予算が30兆ウォンなら、今年の国債発行額は25兆ウォン追加され、総額で230兆ウォンに達するだろう」との見方を示した。

Under Pressure | South Korean 10-year yield surged after the election

 

 

  需給見通しは来年さらに悪化しそうだ。ハナ証券では来年の発行額が最大246億ウォンまで増えるとみている。

  ハンファ・インベストメント・アンド・セキュリティーのアナリスト、キム・スンス氏は「税収不足が続く一方で歳出は増える。負債の規模が拡大するのは当然だ」と指摘し、「年間予算で拡張的な姿勢が示されるなら、10年債利回りは3%に向かって上昇するだろう」と語った。

原題:South Korean Bonds Pressured by Lee’s Agenda for Fiscal Spending(抜粋)

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