
3月6日、トランプ米大統領(写真)は、時刻を1年に2回調整するサマータイム(夏時間)の慣行を廃止するかどうかについて「五分五分の問題になっている」と言及し、慣行を継続する可能性を示唆した。写真は米ワシントンで3日撮影(2025 ロイター/Leah Millis)
[ワシントン 6日 ロイター] – トランプ米大統領は6日、時刻を1年に2回調整するサマータイム(夏時間)の慣行を廃止するかどうかについて「五分五分の問題になっている」と言及し、慣行を継続する可能性を示唆した。
トランプ氏は昨年12月、年2回の時間切り替えは「不便であり、国家にとって大きな負担になっている」と指摘。慣行を廃止して一年を通じて同じ時刻に据え置くために共和党が「最大限の努力を払う」と表明していた。
トランプ氏は夏時間の慣行廃止について「五分五分の問題だと心を躍らせるのは難しい」と語り、「遅い時間帯の日照時間が長くなることを望む人たちがいる一方で、暗い中で子どもたちを登校させたくないため、もっと早く明るくなることを望んでいる人たちもいる」と付け加えた。
夏時間は1年間の半分に当たる夏の期間に時計を1時間早め、夜も明るい時間が長くなることを最大限に活用する仕組み。全米で1960年代から実施されている。米国では今月9日に夏時間が始まる。
議会上院は2022年3月、夏時間を通年化する法案を全会一致で可決した。一方、下院では議員らの意見がまとまらずに動きが停滞している。今年1月に上院議員16人からなる超党派のグループが夏時間の通年化を働きかけたものの、今のところ公聴会は開かれていない。
夏時間通年化の賛成派は、夕方の日照時間が長くなり、冬の経済活動が活発化すると主張している。年に2回の時刻調整が睡眠障害や健康問題を引き起こしているとの声も出ている。
一方で反対派は、夏時間によって日の出が1時間遅くなるため、子どもたちが暗闇の中を登校しなければならなくなると批判している。
米国では第2次世界大戦中に時刻が一年を通して夏時間に据え置かれていた。石油危機が起きた1973年にはエネルギー使用量削減のために再び採用されたが、不評で1年後に廃止された。
2015年以降、米国の約30州が一年を通して同じ時刻に据え置く法案を提出または可決した。隣接州も従う場合に限って実施するとの法案を提出した州もある。
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