インドは米国との間で3段階から成る貿易合意について協議している。事情に詳しい複数のインド政府当局者が明らかにした。トランプ米大統領の上乗せ関税停止期限が切れる7月以前の暫定合意を見込んでいる。

  非公開協議を理由に匿名で語った当局者によれば、暫定合意では工業製品や一部農産品への市場アクセス、品質管理要件など一部の非関税障壁への対応を含む分野が対象となる可能性がある。

  協議は継続中で、トランプ政権が3段階のプロセスに同意しているかどうかは明らかでない。インドのゴヤル商工相は20日まで4日間の予定で首都ワシントンを訪問中で、交渉推進のためグリア米通商代表部(USTR)代表やラトニック米商務長官と会談する見通し。

  インドの商工省と外務省にさらなる情報提供を要請したものの、返答は得られていない。USTRと米商務省からも質問への返答はない。

  インド政府当局者によると、貿易合意の第2段階は一段と包括的かつ詳細な内容となる見通しで、9-11月ごろの締結が想定されている。これには両国が4月に合意した交渉枠組みに記載された19分野が含まれる可能性がある。

  第2段階の合意の時期はトランプ氏が米国とインド、日本、オーストラリアの4カ国による枠組みである「クアッド」首脳会議出席のため、インドを訪問する可能性のある日程に合わせて調整されるのではないかと、関係者の1人は語った。

  インド政府当局者の話では、最終段階の合意は米議会による承認後に締結される包括的な内容になる見通しで、実現は来年以降になる公算が大きいという。

  インドは米国との貿易交渉を開始した最初の国の一つだ。トランプ氏とモディ首相は、貿易拡大と今秋までに第1段階の合意締結を目指すことで一致した。インド政府はその後、秋の期限前に「早期の相互的成果」が得られる可能性を示唆している。

原題:India Sees Multi-Phase Trade Deal With US as Talks Proceed(抜粋)

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