公開日時 2025年05月10日 10:17更新日時 2025年05月10日 10:53
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ドイツ・ミュンヘンのイベントに出席したフリードレンダーさん=2024年11月(Felix Hoerhager/dpa提供、AP=共同)
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共同通信
【ベルリン共同】第2次大戦中のナチス・ドイツのホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を生き延び、「二度とあってはならない」と、若者らに体験や記憶を語り継ぐ活動を重ねたマルゴット・フリードレンダーさんが9日、ベルリンで死去した。103歳だった。ドイツで最も著名な語り部の一人。自身の財団が発表した。
1921年、ベルリンのユダヤ人家庭に生まれた。家族をポーランドのアウシュビッツ強制収容所で殺され、自身はチェコスロバキアの収容所で生き延びた。戦後に米国へ移住、88歳でベルリンに戻り、学校や大学、式典などで自身の体験や記憶を語ってきた。
欧州は8日、ドイツの無条件降伏によって戦争が終結してから80年を迎えた。7日、ベルリンの記念式典に出席したフリードレンダーさんは、弱々しい様子ながらもかすれ声を絞り出すようにスピーチし「皆さんにお願いしたいことがある。人間であれ」と訴えた。
メルツ首相はX(旧ツイッター)で追悼し「彼女の遺志を引き継ぐことが、私たちの使命であり、義務だ」と述べた。