2025年5月7日 13:30

“性被害”を訴える落語家の女性(7日)
上方落語協会に所属する落語家の女性が、同じ落語家の男性から“性被害”を受けたとして、賠償を求め裁判を起こしていたことが分かりました。7日、大阪地裁では、男性への尋問が行われます。
■酩酊状態でホテルに…舞台袖でも「わいせつ行為」と主張
訴状などによりますと、2017年、原告の落語家の女性(当時20代)は、同じ落語家の男性(当時40代)が経営する大阪市内の飲食店で酒を飲んで酩酊状態になったところ、男性にホテルに連れて行かれ性的暴行を受けたと主張しています。
その後も、女性は男性から落語会の舞台袖や楽屋でわいせつ行為を受けるなどし、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したと訴え、慰謝料など約780万円の賠償を求めています。
■男性側「女性から泊まりたいと…」LINEで好意をメッセージと反論
一方、これまでの裁判で男性側は、「女性からホテルに泊まりたいと言い、部屋でも女性からキスを迫られた」などと主張して性的暴行については否定し、落語会でのわいせつ行為についても否定しています。
また、男性側は「ホテルを出た直後、女性からLINEで『本気で好きにならない方が良いですよね?』などとメッセージがあり、それ以降も好意を寄せるようなメッセージが複数あった」として「女性の説明は信用できない」などと主張しています。
■女性側「(LINEは)自己防衛のため、本心ではない」「頭が追い付かず…悔しさでいっぱい」
これに対し、女性側は「性被害に遭った被害者がしばしば示す『自己防衛』のための心的反応であり本心ではない。迎合的態度を取ることで、被告に逆らう恐怖から逃れようとした」と訴えています。
女性は7日午前、読売テレビの取材に応じ、「被害に遭った直後は身に起こっていることに頭が追い付かなかった。被告の男性に対しては怒りしかなく、悔しさでいっぱいです」と胸の内を明かしました。
また、女性は約5年間にわたり舞台に立てない状況が続いているということで、「落語家が夢だったが、周囲から『話は聞いている』『自分から誘ったのだろう』などと言われるようになり、舞台に立てなくなった。協会に訴えても取り合ってもらえず、落語界に対しても怒りがある。周囲に持たれた誤解を払拭して、落語家として再び戻りたい」と訴えていました。
最終更新日:2025年5月7日 14:21
