モルガン・スタンレーのアナリスト陣は大手と中堅銀行の投資判断を引き下げた。トランプ米大統領の関税政策によりリセッション(景気後退)リスクが高まっているほか、資本市場の本格的な回復が遅れる恐れがあることを理由に挙げた。
7日付けのリポートで大型および中型の銀行株セクターの投資評価を「魅力的」から「インライン」に引き下げた。金融アドバイザーと消費者向け金融セクターについても投資判断を下方修正した。
ベッツィ・グレイセック氏を含むアナリスト陣は、トランプ氏の貿易政策により「当社の基本シナリオは国内総生産(GDP)の著しい減速へと移行し、弱気シナリオである景気後退のリスクも急速に高まっている」と指摘。経済の不透明感が高まる中で、資本市場活動の本格的な回復も遅れる可能性が高いと分析した。
ゴールドマン・サックス・グループ株式の投資判断については「オーバーウエート」から「イコールウエート」に引き下げた。投資銀行収入への依存度が高く、金融セクター内でもいち早く景気後退や市場悪化の影響を受けやすいとした。
さらに今週から始まる決算発表で、銀行経営陣が収入見通しを下方修正するとの見方を示した。銀行の決算発表は11日のJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、モルガン・スタンレーが皮切りとなる。
モルガン・スタンレーは「最近の市場のボラティリティーを踏まえると、投資銀行やウェルス部門の手数料収入の見通しについて慎重になる必要がある」と指摘。決算に向けて選好する銘柄として、JPモルガン、シティグループ、バンク・オブ・アメリカ(BofA)を挙げた。
原題:Morgan Stanley Downgrades Banking Sector as Recession Risk Grows、Goldman Sachs Cut to Equal-Weight at Morgan Stanley; BofA Raised(抜粋)
