中国は、トランプ米大統領の関税政策に対し自国経済を守る必要があれば、金融緩和を実施すると示唆した。
中国共産党の機関紙、人民日報は7日の1面に中国人民銀行(中央銀行)は市中銀行の預金準備率と政策金利を今後いつでも引き下げることができ、「財政赤字と特別国債、地方政府の特別債(専項債)をさらに拡大する余地はまだある」とする論評を掲載した。
中国政府は4日、米国からの輸入品全てに34%の関税を10日から課すと発表。トランプ大統領が中国に賦課するいわゆる相互関税と同水準だ。7種類のレアアース(希土類)輸出を直ちに制限するなどの対抗措置も打ち出した。
国営新華社通信は5日、中国政府は主権や安全保障、その他の利益を守るため「断固とした措置」を継続すると伝えた。
人民日報の論評によると、「国内消費を促進する極めて大きな努力が払われ、資本市場をしっかりと安定させる。市場の信頼を回復するため具体的かつ効果的な政策措置が講じられ、関連する緊急対応策が順次展開される」という。
さらに、あらゆるレベルの行政が深刻な影響を受けた産業や企業に対して適切な支援を行う方針だとし、当局は企業の事業戦略調整を支援。国内市場や米国以外の市場への進出を指導する一方で、対米貿易を可能な限り維持するよう取り組むとしている。
論評は、新たな34%の関税と以前から課されていた米国の関税は「2国間貿易を大幅に抑制する」と関税の影響を認め、中国の輸出は短期的に打撃を受け、経済にさらなる下押し圧力がかかるとの見方を示した。
原題:China Floats Rate Cuts, Stimulus to Counter Trump Tariff Hit (1) (抜粋)
