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2025年4月3日 18:13

内規では原則2人で潜水し調査も1人で実施 鶴岡市沖で死亡した山形県職員の水難事故

鶴岡市の沖合で3日、潜水調査を行っていた山形県水産研究所の男性職員が海底に沈んでいるのが見つかり、死亡が確認されました。研究所の内規では、潜水は原則2人で行うこととなっていましたが、男性は当時、1人で潜水していたということです。

死亡したのは県水産研究所の職員で鶴岡市の五十嵐大将さん(31)です。酒田海上保安部によりますと、五十嵐さんは、2日午後2時ごろから鶴岡市温海の沖合100メートルから300メートル、水深およそ4メートルの海中で漁業研究のため、「イガイ」の稚貝を付着させる機械の設置作業をしていました。五十嵐さんが予定の時間を過ぎても戻らなかったため、岸で監視にあたっていた職員が研究所に通報しました。
民間ボランティアの救助船らが捜索に当たったところ、午後5時ごろ、海岸から100メートル離れた沖の海底に沈んでいる五十嵐さんを発見。五十嵐さんは引き上げられましたが、その後、死亡が確認されました。発見時、ドライスーツや空気ボンベなどを着用していて目立った外傷はなかったということです。また、事故当時、現場の天候はくもりで、波やうねりはありませんでした。
事故の発生を受けて吉村知事はきょうの会見で次のように述べました。

吉村知事「大変残念でありご遺族に申し訳ない気持ち。事故原因を検証し対策をしていきたい」

県によりますと、水産研究所の内規では、原則2人で潜水し調査を行うとされていましたが、人員が確保できず事故当時は五十嵐さん1人で調査を行っていたということです。県は「単独での潜水は常態化していなかった」としています。
一方で、本来、潜水する場合には、事前に潜水場所や潜水時間を書類で届け出る必要があったということですが、今回、研究所は潜水することは把握していたものの、書面による承認などは行っていなかったということです。
県職員が潜水調査中に死亡する事故は今回が初めてで、県は五十嵐さんが1人で潜水することになった経緯を調査するなどし、再発防止に努めるとしています。酒田海上保安部は五十嵐さんの死因や事故原因について調べています。

最終更新日:2025年4月3日 20:21

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